管理画面ですべての投稿タイプの記事検索が簡単にできるプラグイン「Admin Global Search」

WordPressに標準搭載されている「投稿」と「固定ページ」だけでサイトを作成しているうちはいいのですが、カスタム投稿タイプを使うようになるとやっかいなのが記事の検索。

「あの記事どの投稿タイプで書いたっけ？」となることありませんか？私のように複数の投稿タイプで書く記事のジャンルを変えていると本当に大変。今まではフロントエンドにわざわざ言って検索することもあります（笑）。

私のようなケースでなくても、カスタム投稿タイプ（通常の投稿やページとは別の記事の集まり）を使って何かをするプラグイン結構あるんです。例えば掲示板プラグインで有名な「bbpress」もカスタム投稿タイプを使用しています。プラグインを増やしていくとカスタム投稿タイプだらけ・・・なんてこともあります。

その中から該当する記事を探すのはやっぱり大変・・・という方に紹介したいのが【Admin Global Search】。インストールして有効化するだけで管理画面から簡単に記事検索ができるようになるプラグインです。

【Admin Global Search】プラグインの基本的な機能・できること

1. すべての投稿タイプからキーワード検索できる
2. タイトル・投稿本文にキーワードが含まれている記事を検索して表示
3. 検索結果からクリックして編集画面を表示できる

本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ

WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール（CMS）で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。

さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。

そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。

本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。

• テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
  ※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
  ※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。
• プラグインに無料版と有料版（Pro版）がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
• このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
• プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください（ここでは質問にお答えすることはできません）

【Admin Global Search】プラグインの設定画面や表示の日本語化と翻訳

【Admin Global Search】プラグインは設定項目がないので特に必要ないと思います

【Admin Global Search】プラグインのインストールと設定

インストール方法

インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください（プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください）。

WordPressを使い始めて間もない方（初心者の方）は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール＆追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。

【Admin Global Search】プラグインの基本的な使い方

設定項目はありません。有効化すると以下のようなアイコンが表示されます

検索するときはこのアイコンをクリックして文字列を入力すれば検索結果が表示されます。

クリックすると編集画面が開きます。

これ本当に便利です！！

※残念ながらカスタムフィールドの値は拾ってくれませんでした・・・それでも便利です。

【Admin Global Search】プラグインの便利な使い方・カスタマイズ方法など

より便利に使うカスタマイズ技やテストサイトで使用した結果や感想、WordPressのプラグイン公式配布ページには書かれていない事柄などを紹介します。

アイコンの位置を変更したいときは

便利なプラグインなのですが、１つだけ不満というかなんというかという点があります。それはアイコンの表示位置。右側の真ん中にどーんとあるのでちょっと・・・だと感じました。これを変更するには通常のCSS編集では適用されませんから管理画面のCSSを編集する機能が必要となります。しかしこのためだけにプラグインを使うのもどう？ということで手動で設定する方法を紹介しておきます。

まず「admin-style.css」というファイルをメモ帳などを使って作成し、使っているテーマ（子テーマ）の中へアップロードします

次にテーマのfunctions.phpへ以下のコードを追記します

function load_custom_wp_admin_style() {
wp_register_style( 'custom_wp_admin_css', get_stylesheet_directory_uri() . '/admin-style.css', false, '1.0.0' );
wp_enqueue_style( 'custom_wp_admin_css' );
}
add_action( 'admin_enqueue_scripts', 'load_custom_wp_admin_style' );

これでテーマ内の「admin-style.css」へコードを記述すれば管理画面のカスタマイズができます。

あとはデベロッパーツールなどでセレクタを調べてカスタマイズするだけですが・・・面倒な方はこちらをコピーしてください

.wpsAdminGlobalSearchIcon {
position: fixed;
width: 50px;
height: 28.87px;
background-color: rgba(0,0,0,.8);
margin: 14.43px 0;
top: 10%;
right: 0px;
cursor: pointer;
}

管理画面右側の上から１０％の位置にアイコンが表示されるようにしています（一応アイコンに関するCSSすべてをコピーして必要部分のみ変更しています）。

これで管理画面のCSSを編集する機能が加わったわけですから、その他の部分のカスタマイズをしてみるのも面白いと思いますよ。

タイトルが長いときに検索結果の文字がかぶってしまう時は

検索結果に表示されるタイトルが長いと前後の記事タイトルが重なって見づらくなります。これを解消するには以下のCSSを追記します（もちろん「admin-style.css」へ）。

.wpsAdminGlobalSearch .wpsAdminGlobalSearchResults ul li {
height: auto;
}

リスト表示の高さが25pxで固定されているのでこれをauto(自動)にすることできれいに表示されるようになります。

プラグインのテスト環境＆個人的評価

最後に【Admin Global Search】を動作確認した際の環境と個人的な評価を書いておきます。導入の検討や参考になれば幸いです。

テストした環境

• テストサーバー：カラフルボックス
• WordPressのバージョン：4.9.0
• PHPのバージョン：7.0
• テーマ：Simplicity2 バージョン2.3.0g
• プラグインのバージョン：本記事で紹介しているバージョン 　　／最新バージョン 1.0.0
• 公式サイト（wordpress.org上）：https://wordpress.org/plugins/admin-global-search/
• 公式サイト（作者サイト）：

個人的な評価・感想ほか

1. 設定のしやすさ：★★★★★
2. 使いやすさ：★★★★★
3. おすすめ度：★★★★★

コンテンツの検索を投稿タイプ関係なしで検索できるプラグインはありそうでなかなかないのでおすすめしたいプラグインの１つです