WordPressバージョン5.5から追加された「ブロックパターン」という機能をご存じですか?
以前からある「再利用ブロック」とは違い、複数のブロックで構成したものを保存して流用する際に再利用ブロックを解体して編集することなく、そのままの状態で保存、呼び出し、編集できるのが特徴で、これを使えば再利用ブロックはいらないんじゃ?という秀逸な機能です。
使い方としては、画像のようにブロックの追加から「すべて表示」をクリックした後、「パターン」というタブをクリックするとパターン化された定型文が表示され、クリックすると編集画面へ挿入されるという仕様になっています。
しかし、便利な機能といいつつ、どうやってパターンの登録や管理をするの?というのが最大の謎で、あるのは知ってるけど使っていないという方も多いと思います。
そこで紹介したいのが今回紹介する「Block Pattern Builder」。ブロックパターンの登録・管理が簡単にできるようになるので、定型文を多用するようなサイトではとても重宝するプラグインです。
【Block Pattern Builder】プラグインの用途や機能
- 複数ブロックに渡る定型コンテンツを作ることができる
- パターンから作成した定型コンテンツを簡単に投稿や固定ページへ挿入できる
- カテゴリー分けできるので管理が容易にできる
- キーワード登録できるので、たくさんのパターンから簡単に目的のものが見つけられる
本ページを最後に編集したときの環境・バージョンなど
プラグインは製作者によって日々更新されていくため、この紹介記事が最新バージョンのものであるとは限りません。参考までにこの記事の最終更新日時点におけるテスト環境、プラグインバージョン、プラグイン導入時の留意点などを記載しておきます。
プラグインを使用(試用)したテスト環境
- テストサーバー:カラフルボックス
- WordPressのバージョン:5.5.3
- PHPのバージョン:7.4.6
- テーマ:HABONE(オリジナルテーマ)
- プラグインのバージョン:本記事で紹介しているバージョン2.0.3/最新バージョン 3.1.11
- 公式サイト(wordpress.org上):https://wordpress.org/plugins/blockmeister/
- 公式サイト(作者サイト):
本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ
WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。
さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。
そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。
本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。
- テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。 - プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
- このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
- プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)
【Block Pattern Builder】プラグインの設定画面や表示画面の日本語化と翻訳
【Block Pattern Builder】プラグインは設定項目が少ないため特に翻訳しなくても設定できると思います。
【Block Pattern Builder】プラグインのインストールと設定
インストール方法
インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください(プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください)。
WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール&追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。
基本的な設定方法と使用方法
プラグインを有効化すると、管理画面の左側メニューへ「Block Patterns」という項目が追加され、ここからブロックパターンの追加や削除・管理ができるようになります。
使い方は通常の投稿と同じですので、恐らく戸惑うことはないでしょう。状態が「公開」になっているものだけがパターンから選択できるようになります。
たくさんパターンを作った時のために、カテゴリー分けやキーワードの設定ができる点も便利だと思います。
以下公式ページに掲載されているスクリーンショットの一部です(通常の投稿と同じです)
【Block Pattern Builder】プラグインの便利な使い方・カスタマイズ方法など
このプラグインをより便利に使うカスタマイズ技、テストサイトで使用した結果や感想、WordPressのプラグイン公式配布ページには書かれていない情報、発見した不具合などを紹介します。
デフォルトのブロックパターンを削除する
このプラグインとは直接関係ないですが、標準でいくかのブロックパターンが登録されていて、追加したパターンはその下に表示されるようになっています。標準のブロックパターンが不要という方は、以下のコードをテーマのfunctions.php末尾へ追記することで表示されないようにできます。
if ( !function_exists( 'hab_unregister_block_pattern' ) ):
function hab_unregister_block_pattern(){
//ブロックパターン
unregister_block_pattern( 'core/text-two-columns' );
unregister_block_pattern( 'core/two-buttons' );
unregister_block_pattern( 'core/two-images' );
unregister_block_pattern( 'core/text-two-columns-with-images' );
unregister_block_pattern( 'core/text-three-columns-buttons' );
unregister_block_pattern( 'core/large-header' );
unregister_block_pattern( 'core/large-header-button' );
unregister_block_pattern( 'core/three-buttons' );
unregister_block_pattern( 'core/heading-paragraph' );
unregister_block_pattern( 'core/quote' );
//ブロックパターンカテゴリ
unregister_block_pattern_category( 'buttons' );
unregister_block_pattern_category( 'columns' );
unregister_block_pattern_category( 'gallery' );
unregister_block_pattern_category( 'header' );
unregister_block_pattern_category( 'text' );
}
add_action( 'init', 'hab_unregister_block_pattern' );
endif;
プラグインなしで実装したい方は
ブロックパターンを登録・管理できるプラグインは今回の「Block Pattern Builder」以外にもいくつかありましたが、プラグインなしで実装したいという方もいるかも知れません。
WordPress 5.5 から利用できる「ブロックパターン」 が めちゃ いいかもしれない
というページで作り方からコードまですべて紹介されていますのでチャレンジしてみてください。
このページの更新履歴
更新日 | 更新内容 |
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2020年12月 7日 | 本紹介記事公開 |