WordPressはメディアの追加メニューからアップロードした画像やファイルだけが投稿編集画面などの管理画面上で投稿や固定ページなどへ挿入できるのはご存知ですよね?
メディアの格納先はインストールフォルダの中の「wp-content」の中の「wp-uploads」なので、適当にフォルダを作ってアップロードしてもメディア一覧に表示されなかったり、投稿編集画面で選択できないのはこの機能のためです。
「WordPress Media Library Folders」はwp-uploadsフォルダ内に任意のフォルダを追加してアップロードしたファイルをWordPressで使えるようにしてくれる便利なプラグインです。標準ではアップロードできないサイズのファイルもFTPなどでアップロードして適用させると投稿などで使えるようになります。
さらにこのプラグインは画像に対するSEO設定やサムネイル画像の再生成機能も備えています。
以前は「Media Library Plus」という名前で単純に年月フォルダに格納するのが標準のWordPressのメディア管理を作成したフォルダで管理できるようにしたものでしたが、「WordPress Media Library Folders」という名前に変わり、大きく仕様が変更となりました(インストール後のプラグイン一覧に表示される名前は「Media Library Folders for WordPress」と公式サイトとは違う名前になっていますのでご注意ください)。
「WordPress Media Library Folders」になりより安定的に動作し、さらにパワーアップしました。
【WordPress Media Library Folders】プラグインの基本的な機能・できること
- 年月以外のフォルダでメディアの管理ができる
- 作成したフォルダへの画像などのアップロード・編集・削除などが管理画面上で操作できる
- プラグインの持つアップローダーでファイルをアップロードすることができる
- FTPクライアントでアップロードしたファイルをWordPressのメディアとして認識させることができる
- 認識したファイルや画像は通常の投稿や固定ページで使用できる
- 画像に対するSEO項目の設定ができる
- サムネイル画像の再生成ができる
「Media Library Plus」の頃は単純に作成したフォルダをWordPressのメディアとして認識させるためのものでしたがうまく動作しないことも多くありましたが今回テストした限りでは安定的に動作しました
この紹介記事を最後に編集したときの環境・バージョンなど
プラグインは製作者によって日々更新されていくため、この紹介記事が最新バージョンのものであるとは限りません。参考までにこの記事の最終更新日時点におけるテスト環境、プラグインバージョン、プラグイン導入時の留意点などを記載しておきます。
プラグインを使用(試用)したテスト環境
- テストサーバー:カラフルボックス
- WordPressのバージョン:5.4.2
- PHPのバージョン:7.3.11
- テーマ:HABONE(オリジナルテーマ)
- プラグインのバージョン:本記事で紹介しているバージョン5.2.0/最新バージョン 8.2.4
- 公式サイト(wordpress.org上):https://wordpress.org/plugins/media-library-plus/
- 公式サイト(作者サイト):
本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ
WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。
さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。
そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。
本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。
- テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。 - プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
- このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
- プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)
【WordPress Media Library Folders】プラグインの設定画面や表示の日本語化と翻訳
当サイトで私が翻訳した【WordPress Media Library Folders】プラグインの日本語化ファイルを提供しています。
翻訳ファイルは
からダウンロードできます(ダウンロードの方法や日本語の適用方法なども解説しています)
翻訳することで設定が容易になり、重要な項目の設定漏れも少なくなりますから日本語化をお勧めします。
【WordPress Media Library Folders】プラグインのインストールと設定
インストール方法
インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください(プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください)。
WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール&追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。
基本的な設定方法や使い方
ダッシュボードの「Media Library Folders」から操作します。
設定項目がありますが、フォルダをツリー表示するかどうかの選択だけなので特に変更する必要はないと思います。
管理するための画面はこんな感じです(日本語化した状態です)
パソコンの中のファイルを触る感じで作業できるようになっています。
目的のフォルダを開いてファイルを追加したり、思った場所にフォルダを作ったりします。
この画面から追加したファイルや画像はそのままWordPressのメディアとして認識されます。
メディアアップローダーでアップロードできない大きさのファイルなどはFTPを使って直接サーバー内にアップロードします。ただしこの場合にはWordPressのメディアとして認識させるため、画面右上の「更新」をクリックする必要があります。
操作自体は日本語になっていれば問題ないでしょう。
設定をリフレッシュするためのプラグインが同梱されています
何かの操作や状況により作成したフォルダや画像などが認識できなくなったときのため、データの再構築をする機能がこのプラグインのインストール時に同時インストールされる【Media Library Folders for WordPress Reset】というプラグインに備わっています。
万が一認識がおかしくなったときには一旦【WordPress Media Library Folders】を停止し、【Media Library Folders for WordPress Reset】を有効化して処理を行うことで認識をリフレッシュできるようになっているようです(この機能については未テストです)。リフレッシュ後は逆に【Media Library Folders for WordPress Reset】を停止し、【WordPress Media Library Folders】を有効化すれば元通りに使えるようになるようです。