WordPressでサイト作りをしていると、プラグインが便利すぎて気が付いたら何十個にもなることがあります。
私はプログラマーではないのでWordPressで作ったサイトのページがどのように読み込まれるのかの詳細までは分かりません。
が、いろいろな解説記事などを見ると、ページを表示する命令(クリックなど)を出すと、有効化しているプラグインの情報や設定を読み込んでおいて、必要であればその情報を引っ張り出して1ページを構成していくという作業をするようです。
訪問する方が見るページを表示するのに読み込まなくてもいいプラグインの情報をわざわざ読んでいるということは、それだけページを表示する速度に影響を与えることになりますね。
・・・・ということは、そのページを表示するのに必要ないプラグインは「無効になっている」ことにして読み込まないようにすればいいのでは?という発想に基づいて作られたのが、今回紹介する「plugin load filter」です。
実際に導入してテストしてみて結果は次の通りです。私にとってはサイトを作る際外せないプラグインになりました。私のように何でもプラグインで解決しようというタイプの人には特におすすめのプラグインです。
「plugin load filter」を使って実際にテストしてみた結果
私が作っているサイトのいくつかで、一番簡単にできる速度計測ツールの「Google Chromeのデベロッパーツール」を使って計測してみたところ
- サイトA 17.75秒→13.14秒(約4.5秒改善)
- サイトB 13.82秒→ 9.47秒(約4.4秒改善)
- サイトC 16.93秒→11.40秒(約5.5秒改善)
結構な効果がありました。5秒近くの改善ですから大きいですね(このサイトのトップページで30%の速度改善ができました、プラグイン1つですごい効果です!)
フロントエンドで使うプラグインでもカスタム投稿タイプなどでさらにフィルタリングできるようですが、ひとまずバックエンドでのみ使用するものだけフィルターをかけた結果です。
上の2つのサイトはトップにスライダーを入れたり、時間で表示の変わる背景画像を入れたりしていますので、速度もそうですが何よりも最初のギザギザ感がなくなりスムーズに表示される感じがします。
ちょっと一息
サイトの表示速度を測定するツールはいろいろありますね。Google Analyticsのレポートにも機能があります。でも、Google Chromeブラウザを使っている場合には特定ページの速度を計る方法としては今回の計測でも使用した「Google Chromeのデベロッパーツール」が一番簡単です。
使い方は、
- ページを読み込んだ状態で「F12」をクリックする
- 一番上のタブの中から「Network」をクリックする
- ページを再度読み込む
これで速度が計測できます。
画面一番下に表示される「Finish:○○」というのがサイト表示にかかった時間になります。ただ、この数字は画像スライダーなど動的なものがページにある場合読み込む度に数値が増えてしまうので、最初の完全表示にかかった時間は一番右の「Load:○○」を見るようにします。
サーバーの状態や広告などで外部のデータの読み込みを行う数など環境によって誤差はありますが、2~3回リロードして計測するとだいたいの数字が見えてきます。
ページ表示のスピードもサイト評価の対象となるようですから、なるべく速いほうがいいようです。
これも脱線情報ですが、WordPressでインストールして何もプラグインなどを追加せず、「Simplicity2」というテーマを使った場合のトップページクエリー数は30(読み込み速度は4.03秒)、このサイトのトップページクエリー数は371(読み込み速度は上記の通り11.40秒)、クエリー数とはデータベースの中のデータに問い合わせる回数ですから、1ページ表示するのに370回もやり取りをしているという結果になりました。これを減らすようにするのもページスピードを上げる目安になりますね。
【plugin load filter】プラグインの基本的な機能・できること
- フロントエンドのみで動作させるプラグインはバックエンドで動作させないようにする
- バックエンドのみで動作させるプラグインはフロントエンド表示時に動作させないようにする
- フロントエンドの中でもカテゴリーや投稿タイプによってさらに動作させるかどうかを設定できる
日本の方が作っているプラグインなので、詳しい日本語解説は
WordPress Plugin : Plugin Load Filter
の開発者のサイトをご覧ください。
また、当サイトで設定している備忘録については
で具体的に紹介しています。
1つ疑問なのは、フロントエンドで動作させるプラグインのうち、バックエンド側で設定のあるものや、アクセス解析を行うものに関してはどう動作するの??となってしまったので、不安なものについては「通常ロード」のままにしておけばOKです。
本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ
WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。
さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。
そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。
本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。
- テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。 - プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
- このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
- プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)
【plugin load filter】プラグインの設定画面や表示の日本語化と翻訳
【plugin load filter】プラグインは有効化すると日本語で使用できるようになっていますので、英語が分からない方でも安心して使えます
【plugin load filter】プラグインのインストールと設定
インストール方法
インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください(プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください)。
WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール&追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。
【plugin load filter】プラグインの基本的な使い方
作者サイトより引用した画像
ダッシュボードの「プラグイン」→「plugin load filter」を開くと上のような設定画面が出てきます。
- 「Admin Filter」に登録するとバックエンドでの操作時のみ有効化させるプラグインとして認識させることができます
- 「Page Filter」に登録するとフロントエンドで有効化させるプラグインとして認識させることができます
- 「Page Filter」に登録すると「Page Filter有効化プラグイン」という項目でさらに詳細な設定ができます
設定の部分が出来上がればあとは自動で動作します。
※投稿編集画面に「plugin filterプラグイン」という項目が追加され、コンテンツごとに有効/無効の設定もできるようになっていますから、設定画面での「Page Filter有効化プラグイン」設定は大は小を兼ねる感じにしておくといいのではないかと思います。