WordPressの便利機能の1つである「予約投稿」機能。単純に1日1記事を投稿したいという場合にも使えますし、何かのイベント告知などで日時を決めて公開したい場合で使う機会もあると思います。
ただ、通常の使用では、記事を作成したとき投稿編集画面で〇月〇日の〇〇時と公開を予約することはできても、この日時に予約されているかが何等かの一覧となっているかというと、投稿一覧の公開日で確認するか、1つ1つの投稿編集画面で確認する、またはアクティビティで確認するしかないという状態になっています。
それでは、いったいいつ、どんな記事が公開されるのかというのを把握するのが困難ですし、ダッシュボードのアクティビティに表示されるは直近の5件ですから全体の把握ができません。
また、投稿タイプをいくつも作っているときや、そうでなくても固定ページの公開予定と投稿の公開予定がある場合には両方を見て最終確認する=手作業で確認するしか方法がないのです。
1つや2つの予約であれば記憶の中で何とかなりますが、たくさんのコンテンツとなると・・・大変ですね。別のメモなどで記録する方法でも対処はできますが、それではWordPressでサイトを作って予約機能を使っている意味が半減するというものです。
予約の一覧を見るプラグインに「Editorial Calendar」というのがあり、実際のカレンダーで公開予約の状況を確認できたり、ドラッグアンドドロップで予約の日時を変更したりできる優れたプラグインですが、テストしてみたところエラーが出たり、カレンダーの日付が左右逆に表示されたりとちょっと使いにくいところがありました。
では他に何かないか?ということで探したところ、使えそうだと思ったのが今回紹介する【WP Scheduled Posts】です。
カレンダーそのものの表示はできませんが、ダッシュボードなどへ、いつ、どんなタイトルの投稿が予約されているかが確認できるので、公開を予約する投稿を作成する場合には非常に重宝すると思います。
【WP Scheduled Posts】プラグインの基本的な機能・できること
- 公開をスケジュール(予約)した投稿をダッシュボードなどへ一覧表示
- 公開をスケジュール(予約)したカスタム投稿タイプをダッシュボードなどへ一覧表示
- 公開をスケジュール(予約)した固定ページをダッシュボードなどへ一覧表示
設定の項目で詳しく説明しますが、特定の投稿タイプやカテゴリーの予定だけを表示することもできます。ただ、全体を把握するために導入することが多いでしょうから、必要な投稿タイプはすべて、カテゴリーなどの絞り込みも必要ないかもしれません。
本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ
WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。
さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。
そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。
本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。
- テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。 - プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
- このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
- プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)
【WP Scheduled Posts】プラグインの設定画面や表示の日本語化と翻訳
【WP Scheduled Posts】プラグインは言語の変更に未対応ですので表示のまま設定することになります

【WP Scheduled Posts】プラグインのインストールと設定
インストール方法
インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください(プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください)。
WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール&追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。
【WP Scheduled Posts】プラグインの基本的な使い方
設定はダッシュボードから「設定」→「WP Scheduled Posts」で行います
項目は
- Show Scheduled Posts in Dashboard Widget/ダッシュボートウィジェットに表示するか
- Show Scheduled Posts in Sitewide Admin Bar/フロントエンドで管理バーを表示する設定となっている場合、フロントエンドで表示する管理バーに表示するか
- Show Scheduled Posts in Admin Bar/バックエンドの管理バーに表示するか
- Show Post Types/表示に含める投稿タイプの設定(「shift」を押しながらクリックすると複数選択できます)
- Show Categories/表示に含めるカテゴリーの設定(「shift」を押しながらクリックすると複数選択できます)
- Allow users/表示するユーザーの権限(「shift」を押しながらクリックすると複数選択できます)
- Item template/表示する内容
- Date format/日付の表示形式
- Show option to publish post immediately but with future date-time/日付の表示形式をWordPress本体の設定画面で行ったものにするか
です。
表示する項目の名前も英語のままですが、特に使用上不都合な部分はないと思います。
ダッシュボードの一番下位に追加されますから、自由に見やすい位置へ移動する程度です。

