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やっぱりいるんだなぁ、こういう人。

公開日:/最終更新日: 2018(平成30)年4月9日

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私はこのサイトでいろいろなWordPressプラグインの紹介をしたり、翻訳ファイルを配布したりしています。その傍らでココナラというサービスを通じてプラグイン探しや当サイトで配布していないプラグインやテーマの翻訳を承っています。

まあ、特にここで収入を得ようというわけではなく、プラグインの紹介記事を書くにあたって「みなさんはどんなことがやりたいんだろう」という趣向を探りたいというのが目的ではあるのですが、そんな中、プラグイン探しに関するメールが・・・。

私の中でノーな案件なのですぐにお断りしましたが、やっぱりこういう趣向の方みえるんですね~という印象でした。

この類のプラグインを知らないことは決してありません。が、私も実際に被害に遭った一人なので間違いなく対応はしませんし、このサイトでも全く紹介していません。最後にいろいろ書いてますけど、記事を書く苦労なしでサイト作ろうなんて考え方が理解できませんので・・。

ここからが実際のやりとり(引用で表示してます)です。

「必要な機能を満たす最適なプラグインを提案します WordPressでこんな機能のプラグインないの?に応えます」に関して質問です。

初めまして。
サイトの記事をRSSで定期的に取得して、
自動投稿してくれるプラグイン知りませんか?

FeedWordPressだと記事を一部しか表示できないので
みたいで、記事を丸々1ページを
取得して投稿してくれるワードプレスプラグインです。

よろしくお願いいたします。

これに対して私の返答は以下の通り

メッセージありがとうございます。

申し訳ありませんが、RSSフィードを取得して表示というものではなく、例示されているFeedWordPressと似た「RSSフィードを自身の記事として公開する」プラグインに関しては、

【購入にあたってのお願い】で
※サイトの内容が違法性を持つものや、公序良俗に反するものである場合にはお断りする場合がございます。

と書かせていただいている通り「著作権法違反」となる行為であり、私自身、他の方が一生懸命作成したした記事を盗用する行為だと考えますので、その機能を実現するプラグインを提案させていただくことはできません。ご了承ください。

>記事を丸々1ページを取得して投稿してくれる・・・
についてお答えだけさせていただくと、仕組みとしてはRSSフィードという外部で収集できるようにしたファイルを読み取って表示しているので、そのファイルの内容によって一部が収集できたり全文が収集できたりするものですので、収集する側がどうにかできるものではありません。

逆にWordPressではRSSリーダーやブログランキングなどで使用する部分だけを抜粋として一部配信するように設定できるようになっています。これは記事の盗用防止のための設定であろうと自身は考えています。もちろん私のサイトもそのようにさせていただいております。

ご要望のお応えできず、また、長文になり申し訳ありませんでした。

また何かございましたらよろしくお願いいたします。

これに対して最終的な返信は

わかりました。有難うございます。

でした。このままメッセージのやり取りはなくなってしまったので相手の方がどうとらえているのかは不明ですが、「なんだこいつ」的ではなく、「この行為はいけないことなんだ」と理解・認識してもらえたらありがたいと思いました。

WordPressでサイト作成する案件を販売されている方でよく見るのが「まとめサイト作ります」「ほったらかしで・・」というようなタイトル。おそらくそうしたものは他人の記事をどんどん収集して表示するか自身の記事として取り込んでしまうのか?というものでしょうけど、後者であれば訴えられればれっきとした【著作権法違反】となるわけですけど、提供者に認識があるのかないのかも定かではありませんし、仮に認識があったとしても、そうしたサイトを製作・提供することにほぼ違法性はなく、それを使用した人が罪に問われる可能性があるわけですから、安易にサイトを自動更新できることはない!!というのを皆が守ればネット社会ももっといいものになるのでは?と思います。

ただ少なからずこうしたことを違法であると認識している人でも「バレなければ・・」と考える人も大勢いるので、

Google Analyticsでリファラをチェックして知らないサイトからのアクセスがないか?

リファラというのは「参照」という意味で、これをチェックすることでどこのサイトからアクセスがあったかの確認ができます。もちろんRSSリーダー経由でのアクセスやパクリサイトからのアクセスも記録されていますので、あくまでも「そのサイトからアクセスがあった」場合にしか対応はできませんが、盗用されている場合のチェックには使えます。

外部ツールを使用して盗用のチェック

おすすめはCopyContentDetectorというサービス。自身の内部リンクや所有するサイトからのリンクなども含め、高確率でそのサイトやページへどこからリンクが張られているかなど確認ができます。

RSSフィードは件数限定&抜粋のみにする

WordPressにはRSSフィードに含めるものを限定することができます。限定しても通常にRSSフィードで読まれる方やブログランキングに表示される情報には影響がありませんので盗用対策として必ず設定するようにしましょう

もしも盗用されていることがわかったら、Googleなどの検索エンジンに対して通報を行うというのがセオリーですが、まずは自身のサイトから情報を盗用されないようにアクセス拒否を行うようにしましょう。

盗用するサイトにもグローバルIPアドレスというのがありますので

ドメイン・ホスト名からIPアドレスを検索

を使ってグローバルIPアドレスを調べ

をサイトにインストールして拒否設定をしましょう。この設定はそのIPアドレスから自身のサイト全体へのアクセスを拒否できるのでもちろんRSSフィードに対しても拒否してくれますから便利です。

アクセス拒否を行ったら次の記事を投稿した際に収集されていないか必ず確認するようにしましょう。

通報に関しては自身で行ってもいいですし、ほかの方がされるのを待ってもいいと思います。私の場合は連絡が取れる方には「貴方の記事は〇〇というサイトで盗用されてますよ!」とできるだけ教えてあげるようにしていますが自身で通報は行っていません。

また、この「盗用」というのには2種類あって、完全にアウトなのが「記事をRSSフィードから収集して自身の記事として公開する」行為。これは上の質問内容にあるプラグインなどを使えばできる機能です。逆にグレーなのが「記事をRSSフィードから収集して表示する」行為。これは「このサイトの更新記事はこちらです」という紹介として使われることもあるでしょうから何とも言えません。

この2つの違いを見分けるには、記事1つ1つにURLがあるのが前者、1つのURLの記事に貴方のサイトのRSSフィードまたは複数の方のフィードが表示されているかということで判断できます。

最後に、どうしても許せなくて法的に訴え出るのであれば、まずは自身のサイトのコンテンツが明らかに盗用されたという証拠(スクリーンショットや盗用された記事のソースなど)を保存した上で何度かそのサイトへ記事削除・行為削除の要求を行ったが拒否されたということが必要となります。削除などの依頼をすると一旦は応じるものの、またしばらくすると再開するというような人もいますから根気よく行う必要がありますが、まあ面倒ですからやめておいたほうがいいでしょう(今の時代こういう人にコンタクトを取るのも危険かと思いますので)。