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アップロードしたファイル(画像など)を管理画面からダウンロードできるようにするプラグイン「Bulk Attachment Download」

公開日:2018(平成30)年3月30日/最終更新日:

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WordPressのプラグイン情報



【景品表示法に基づく表記】ページ内のコンテンツには、商品プロモーションが含まれています

WordPressで作成したサイトにアップロードしたファイルを他で使いたいと思うことはありませんか?

まあFTPクライアントソフトを使ったりサーバーのファイルマネージャーを使ったりすればできないことはありませんが、何よりも年月でフォルダ分けされていたり、アップロード時に生成される他のサイズの画像までずらっと一覧に出てきたりして操作しにくいですよね?

【Bulk Attachment Download】はいつも使っているメディアメニューの画像を見ながら1枚または複数の画像を簡単にダウンロードできるようになる便利なプラグインです。

また、非公開でファイルサーバーのような使い方をするためにWordPressを使用している場合や、企業の内部サイトなどの文書管理でWordPressを使用しているような場合にも役立つのではないかと思います。

【Bulk Attachment Download】プラグインの基本的な機能・できること

  1. メディアにアップロードした画像などのファイルをパソコンへダウンロードする
  2. ダウンロード用ファイルの作成履歴を残すことができる
  3. ダウンロード用のファイルをどのユーザーが作成したのかを残すことができる
  4. ダウンロードする画像はオリジナル画像のみ/生成された他のサイズすべてから選択できる

本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ

WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。

さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。

そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。

本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。

  • テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
    ※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
    ※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。
  • プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
  • このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
  • プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)

【Bulk Attachment Download】プラグインの設定画面や表示の日本語化と翻訳

当サイトで私が翻訳した【Bulk Attachment Download】プラグインの日本語化ファイルを提供しています。

翻訳ファイルは

からダウンロードできます(ダウンロードの方法や日本語の適用方法なども解説しています)

翻訳することで設定が容易になり、重要な項目の設定漏れも少なくなりますから日本語化をお勧めします。

※エラーメッセージやダウンロード用ファイル作成時の設定など日本語化していないと分かりにくい部分が多いと思いますので適用して使用した方がいいと思います。

【Bulk Attachment Download】プラグインのインストールと設定

インストール方法

インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください(プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください)。

WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール&追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。

【Bulk Attachment Download】プラグインの基本的な使い方

設定はダッシュボードから「設定」→「メディア」で行います。WordPress標準の設定の下に項目が追加されます

項目は

圧縮されていない最大ファイルサイズ

ダウンロード可能なzipとして作成される最大非圧縮ファイルサイズの制限を設定します。

デフォルトで作成された別のサイズの画像を含める

すべての画像サイズをデフォルトでダウンロードする場合は、このチェックボックスをオンにします。 (ダウンロードごとに変更できます)

1つのフォルダ内のファイルとしてダウンロードする

zipファイルにデフォルトですべてのファイルを1つのフォルダに含める場合は、このチェックボックスをオンにします。 (ダウンロードごとに変更できます)

安全なダウンロードファイルを作成する

他のユーザーが(一時的に)サーバーに保存されている間にダウンロードにアクセスしないようにするかどうかを選択します。 あなたが何らかの理由でアップロードフォルダ内のファイルへのアクセスを保護しない限り、これを行うことは何の意味もありません。

の4つです。

使用は以下の手順で行います

  1. まずはダッシュボードから「メディア」をクリックしファイルの一覧を表示します
  2. 次にダウンロードしたいファイルにチェックを入れていきます(絞り込んでからチェックしても有効です)
  3. 左上の「一括操作」をクリックし「ダウンロード」をクリックして右の「適用」をクリックします
  4. 下のような画面がポップアップ表示されるので必要項目をチェックまたは入力して「ダウンロードファイルを作成」をクリックします
アップロードしたファイル(画像など)を管理画面からダウンロードできるようにするプラグイン「Bulk Attachment Download」|Knowledge Base
  1. ダッシュボードから「メディア」→「一括ダウンロード」をクリックします
  2. 4で作成したファイルが一覧に表示されるのでダウンロードするファイルの列内にある「ダウンロード」をクリックします
  3. 保存先を指定して「OK」をクリックします

こうして作成されたダウンロード用のファイルは一定期間(24時間)保存されます。次の項でこの期間をなくしたり調整したりする方法を紹介します。

【Bulk Attachment Download】プラグインの便利な使い方・カスタマイズ方法など

より便利に使うカスタマイズ技やテストサイトで使用した結果や感想、WordPressのプラグイン公式配布ページには書かれていない事柄などを紹介します。

過去の作成履歴を削除しないようにする方法

一度作成したダウンロード用zipファイルは、一定時間(作成から1~2時間)で自動的に削除されるようになっています。

複数のユーザーで管理する場合や、企業の内部サイトなどで文書などのファイルを管理する場合には「いつ」「誰が」ダウンロード用のファイルを作成したか(残念ながらダウンロード自体の履歴は残せません)が分かるので重宝する機能でもありますし、あらかじめ月別などでファイルを作っておき、いつでもダウンロードできるようにしておくといった使い方もできる機能なのですが、自動で削除されてしまうのは・・・という場合には少しカスタマイズして削除されるタイミングをコントロールしましょう。

まずは自動削除を無効にする方法。これには2つの方法があります

Cronジョブを停止する

テーマのfunctions.phpへ以下のコードを追加すると自動実行が停止できます

//Bulk Attachment Downloadのダウンロードファイルの自動削除を停止
wp_clear_scheduled_hook( #039;jabd_hourly_event#039; );

※functions.phpからこのコードがなくなると自動削除が動き出しますのでテーマの変更やアップデートをした時にはすぐに確認しましょう

プラグインのソースを変更する

incl/jabd-functions.php 77行目あたりにある

wp_schedule_event( time(), #039;hourly#039;, #039;jabd_hourly_event#039; );

というコードをコメントアウトして(下のように先頭に//を入れて更新)

//wp_schedule_event( time(), #039;hourly#039;, #039;jabd_hourly_event#039; );

プラグインを一旦停止してから再度有効化すると自動削除が無効になります

※プラグインの更新時にはこのファイルが上書きされる可能性がありますので毎回確認が必要です

また自動実行のタイミングを変更することもできます

↓のコードのように現在自動実行のタイミングは「hourly」(1時間)となっています

wp_schedule_event( time(), #039;hourly#039;, #039;jabd_hourly_event#039; );

この文字列を

  • daily/24時間(1日に1回)
  • twicedaily/48時間(2日に1回)
  • weekly/7日間(週に1回)
  • monthly/1か月間(30日に1回)

などへ変更し、テーマのfunctions.phpへ追記すると期間を指定することができます。

※うまく自動実行の設定(cron)が更新できないときには上のジョブ削除と組み合わせて

  1. 削除するためのコード
  2. 変更するためのコード

という順番で記述すれば、1で一旦cronが削除され、即座に変更されたスケジュールが設定されるようになります。

それ以外の方法では「Advanced Cron Manager」というプラグインを追加してcronジョブを停止したり削除したりする方法がありますが、無料版の「Advanced Cron Manager」の場合にはスケジュールの変更ができませんし、このためだけに「Advanced Cron Manager」を使用するのもどうかと思いますのでコードを挿入する、もしくはソースそのものをカスタマイズする方法がおすすめです。

プラグインのテスト環境&個人的評価

最後に【Bulk Attachment Download】を動作確認した際の環境と個人的な評価を書いておきます。導入の検討や参考になれば幸いです。

テストした環境

  • テストサーバー:カラフルボックス ColorfulBox
  • WordPressのバージョン:4.9.0
  • PHPのバージョン:7.0
  • テーマ:Simplicity2 バージョン2.3.0g
  • プラグインのバージョン:本記事で紹介しているバージョン 1.2.3/最新バージョン 1.3.9
  • 公式サイト(wordpress.org上):https://wordpress.org/plugins/bulk-attachment-download/
  • 公式サイト(作者サイト):

個人的な評価・感想ほか

  1. 設定のしやすさ:★★★★★
  2. 使いやすさ:★★★★★
  3. おすすめ度:★★★☆☆

なかなかない機能を備えたプラグインではありますが、カスタマイズ方法で紹介した「保存期間の設定」ができるようになり、かつダウンロードした履歴が残せるようになるとさらに使えるプラグインになるのでは?と思いました。

現状のままでダウンロードされた履歴を残すにはカスタマイズで保存期間を永遠にした上で

などのプラグインを使ってダウンロードファイルを設定したダウンロード用ボタンを投稿などに表示してそこからダウンロードするような仕組みにすれば履歴の管理ができるようにはなります。

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