WordPressの標準機能であるコメント機能。いろいろな人から意見をもらったり、感想をいただいたりとコミュニケーションをとるのにはいい機能ではありますが、問題となるのがスパム(迷惑)コメント。
スパムコメントと言えば、海外の訪問者などが自分のサイトなどへ誘導するものを想像しがちですが、時には心無いコメントをする人もいます。コメントの設定ではメールアドレスの入力を必須にすることができるもののその確認(バリデーション)はとても心もとなく間違ったメールアドレスや適当なアドレス(〇〇@××.△△)でも投稿できてしまいますね。知ってか知らずかひどいことを書き込む人たちは「勝手なこと言いたいけど返信はされたくない」ので適当に入力して拒否されたらそれはそれでいいや!という感じで書き込んできます。
書き込まれたコメントは一旦承認待ちになり、一応すぐには公開されない仕組みにはなっていますが、承認待ちになっているひどいコメントも一度目を通さなければならない→モチベーションのダウンにつながる場合が多いのではないでしょうか??
今回紹介する【Comment E-Mail Verification】は
- 訪問者がコメント欄に入力して送信
- 入力したメールアドレス宛に確認メールを送信
- メールの確認リンクをクリックするとコメントが公開される
という手順でコメントが公開されるようになるスパム対策プラグイン。3については確認リンククリック後に「承認待ち」で止めることもできるので便利だと思います。
せっかくのコミュニケーションツールであるコメントを残しつつ、お互いに嫌な思いをしない環境をこのプラグインを使って実現していきましょう。
【Comment E-Mail Verification】プラグインの基本的な機能・できること
- コメント投稿後メールによる認証を行う
- メールによる認証後は公開もしくは承認待ちにする
本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ
WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。
さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。
そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。
本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。
- テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。 - プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
- このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
- プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)
【Comment E-Mail Verification】プラグインの設定画面や表示の日本語化と翻訳
当サイトで私が翻訳した【Comment E-Mail Verification】プラグインの日本語化ファイルを提供しています。
翻訳ファイルは
からダウンロードできます(ダウンロードの方法や日本語の適用方法なども解説しています)
翻訳することで設定が容易になり、重要な項目の設定漏れも少なくなりますから日本語化をお勧めします。
【Comment E-Mail Verification】プラグインのインストールと設定
インストール方法
インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください(プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください)。
WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール&追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。
【Comment E-Mail Verification】プラグインの基本的な使い方
日本語化してしまえば問題なく設定できると思います。まずはWordPressのコメント機能で「コメントの投稿者の名前とメールアドレスの入力を必須にする」にチェックを入れます(これを入れないと動作しません)
また「コメントの手動承認を必須にする 」にチェックが入っていると自動で公開されませんので注意しましょう。
このプラグイン自体の設定画面はダッシュボードから「設定」→「Comment E-Mail Verification」にあります。
設定内容は大きく
- コメント後にメールを送信する内容
- 承認待ちや確認待ちのコメント欄への表示
- メールのリンククリック後にすぐ公開するか?承認待ちにするか?
- メール送信にSMTPを使用するかどうか
の4つです。
ちなみにテストしてみた画像をいくつか紹介しておきます。
まずはコメント送信ボタンを押した後に送信されるメールの内容は
赤い□の中にコメント確認リンクが表示され、クリックすると公開または承認待ちに移行するようになっています。
承認待ち/確認待ち時のコメントは
メールのクリック確認中や承認待ちの状態になると管理画面上のコメントに新着の赤マークがつきます
設定で自動承認にしている場合にはクリック確認が終わると新着マークが消えます。
設定でクリック確認後承認待ちにしている場合には管理者が承認しない限り新着マークは消えません。
メール確認ができていない状態だと
メール確認後は
という風にコメント一覧に表示されます(字が薄くて見にくい感じです)。
【Comment E-Mail Verification】プラグインの便利な使い方・カスタマイズ方法など
より便利に使うカスタマイズ技やテストサイトで使用した結果や感想、WordPressのプラグイン公式配布ページには書かれていない事柄などを紹介します。
捨てメール対策をしましょう
最近日本でもこの手のサービスが増えてきています。「捨てメールアドレス」とは俗にいう期間限定で使用できるメールアドレスのことで、ファイルを入手したり今回のように確認作業が必要だけど自分のメールアドレスは知られたくない・・・なんていう悪い言い方をすると身勝手な人が使うツールです。今回したプラグインでスパム対策しても捨てメールアドレスを使われれば確認ができてしまいますので対策が必要になります。
設定はWordPress標準の機能である「ディスカッション」メニューのブラックリストに「@メールドメイン名」を追加していくだけです。例えば@gmail.comとすればGmailからのコメントは一切受け付けなくなります。
プラグインのテスト環境&個人的評価
最後に【Comment E-Mail Verification】を動作確認した際の環境と個人的な評価を書いておきます。導入の検討や参考になれば幸いです。
テストした環境
- テストサーバー:カラフルボックス
- WordPressのバージョン:4.9.0
- PHPのバージョン:7.0
- テーマ:Simplicity2 バージョン2.3.0g
- プラグインのバージョン:本記事で紹介しているバージョン 0.4.2/最新バージョン 0.4.2
- 公式サイト(wordpress.org上):https://wordpress.org/plugins/comment-email-verify/
- 公式サイト(作者サイト):
個人的な評価・感想ほか
- 設定のしやすさ:★★★★★
- 使いやすさ:★★★★★
- おすすめ度:★★★★★