写真サイトを作っていて困るのが、アップした画像の無断盗用。無断でダウンロードされ、あたかも自身で撮影したようにブログなどで使われたり、WordPressのようにURL経由で画像を挿入できたりするツールで勝手に使用されたりすることもあります。
WordPressに限って言えば、URLから画像を挿入して使用する場合、画像のリンク先を元サイトにしておく(画像のあるページにしておく)ことが最低限のエチケットだと思うのですが、やられていないケースも多くあります。
中にはインターネット上にアップロードされている画像は自由に使っていいものと認識している方がいることもしばしばで、確信犯的に盗用されるよりももっとやっかいな問題になりますね。対策としては画像に透かし(ウォーターマークと言います)を入れることが最善かつ最良の策になるのはホームページ作りをしている方にとって常識となっています。
通常画像が盗用(許可を受けて使用する場合も含む)されても所有者が分かるように、アップロードする前に画像へ透かしを入れるのが一般的ですが、1枚1枚挿入するのはとても面倒な作業ですし、誤ってオリジナルの画像に透かしを入れてしまい、せっかく撮影した画像が台無しになることもあります。
そこで、何でもできる?WordPressのプラグインには画像保護のために透かし(Watermark)を管理画面上から入れられるものが複数リリースされているのですが、ほとんどのプラグインが元画像以外に作成される「大」「中」「サムネイル」の3サイズの画像に対して透かしを適用した形で保存するもので、後々透かしを入れ替えたくなってもできないものがほとんど。
そうなると、元画像からこれらの画像を再生成して再加工となるので、これもまた面倒。そんなときに役立つのが「Dynamic Watermark」です。
「Dynamic Watermark」は、アップロードしてWordPressで使用できるようにしている画像すべてに対して、設定した画像が表示されたときに自動で透かしを入れた状態にするプラグインで、画像に一切加工を加えない(動的に動作する)のが最大の魅力です。
【Dynamic Watermark】プラグインの基本的な機能・できること
- フロントエンドで画像を表示する時、動的に設定した透かしを挿入する
- 「画像を保存」などパソコン側のメニューでパソコンに保存される画像にも透かし入りのものが適用される
本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ
WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。
さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。
そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。
本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。
- テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。 - プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
- このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
- プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)
【Dynamic Watermark】プラグインの設定画面や表示の日本語化と翻訳
【Dynamic Watermark】プラグインは日本語化が可能な言語ファイルが同梱されていますので、翻訳を行えば日本語での使用が可能ですが、設定項目が少ないので特に必要ないと思います
【Dynamic Watermark】プラグインのインストールと設定
インストール方法
インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください(プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください)。
WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール&追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。
【Dynamic Watermark】プラグインの基本的な使い方
- 透かし(Watermark)を作成します
透かしの作成はパソコンにあらかじめインストールされているペイントで作ることもできるのですが、「AquaMaker2」というフリーソフトがおすすめです。
アクア風ボタン作成ソフト「AquaMaker2」 Ver.1.00 リリース
画像を作成したら、「.png」形式で保存します。「AquaMaker2」の場合は「ファイル」→「png形式で出力」を選択するとPNG形式で画像が作成できます。
- ダッシュ―ボードから「設定」→「Dynamic Watermark」を開き、以下の設定を行います
- Enable watermarking/ウォーターマークを自動挿入するか?
- Print user ID/ウォーターマークにユーザーIDを挿入するか?(通常はOFFにします)
- Change watermark (PNG only)/表示されている画像をクリックして先ほど設定した画像をアップロードして設定します
- Position watermark/ウォーターマークの位置を設定します
- Scale watermark/ウォーターマークの大きさを設定します
- すべての設定が完了したら「変更を保存」をクリックします
これで設定は完了です。記事に挿入された画像が表示されると自動でウォーターマークが付加されます。
本文内だけでなく、アイキャッチ画像などにも適用されます。
透かしを外したい場合はプラグインを停止するだけです。ウォーターマークの変更も上の設定で画像を変更するだけです。
設定を行えばあとは自動で動作します