せっかく長年サイトに日記や記事を投稿しているんだから過去の記事もついでに読んでほしい・・・特に日記系のサイトを作成した場合の願いですよね?
WordPressにはテーマやプラグインの機能でカテゴリーやタグをベースに関連記事が表示されるのは当たり前。でもそれはあくまでもカテゴリーが同じものをランダムに表示しているだけで、実はそれ以外に何も関連性がないのはご存知ですか?中にはきちんと記事内容を解析するものもあるみたいですが、そういう機能を使うとページの表示が超低速&サーバー過負荷になってしまうんです。
そこで今回紹介するのが「Historian」というプラグイン。「Historian」は過去の同じ時期に公開された「投稿」のタイトルをダッシュボードやサイドバーウィジェットへ表示できるプラグインです。「公開日」ベースで自動的に表示してくれるので、日記サイトやニュースサイトで重宝すると思います。
このプラグインには年数の設定や表示件数の設定などがないため、フロントエンドのウィジェットでは昨年以前の同じ週に公開された記事の一覧が表示されるので運営期間の長いサイトではサイドバーにずらっと一覧が表示されてしまうのが残念ですが、バックエンド(ダッシュボード)側だけ表示して「去年(その前)にはこんなことがあったんだ」とか「今年は特に寒いなんて言ってるけど結局毎年おんなじ気候じゃん」など作り手にとっても記事作成に役立つプラグインだと思います。
【Historian】プラグインの基本的な機能・できること
- ダッシュボードへサイト内で同じ週に投稿された記事のタイトルを表示する
- ウィジェットを使ってサイト内で同じ週に投稿された記事のタイトルを表示する
本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ
WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。
さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。
そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。
本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。
- テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。 - プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
- このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
- プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)
【Historian】プラグインの設定画面や表示の日本語化と翻訳
【Historian】プラグインは言語の変更に未対応ですので表示のまま設定することになります
【Historian】プラグインのインストールと設定
インストール方法
インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください(プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください)。
WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール&追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。
【Historian】プラグインの基本的な使い方
通常のウィジェット設定画面に「Historian」が追加されます
設定項目は「Title」の文言を変更するだけです。
曜日別で1年前に公開した投稿のタイトルが表示されます
※表示件数や表示する年数などの設定はできません
【Historian】プラグインの便利な使い方・カスタマイズ方法など
より便利に使うカスタマイズ技やテストサイトで使用した結果や感想、WordPressのプラグイン公式配布ページには書かれていない事柄などを紹介します。
こうした投稿や固定ページなどのコンテンツを引っ張り出す系のプラグインで常に思うのは、カスタム投稿タイプの選択ができないものが多いこと。このプラグインも同様で、カスタム投稿タイプ=特別なコンテンツ、日記=投稿がスタンダードというのが共通の認識なのかもしれませんね。
おまけとして、このプラグインでカスタム投稿タイプを含めたリストを表示するには
- プラグイン編集で「Historian」を選択
- 「retroposts/classes/Historian.php」を開く
- 以下の場所へ投稿タイプを追加するコードを挿入する
途中にある
function __construct() {
$this->query_args = array(
の後ろに
'post_type' => array('post','投稿タイプ名'),
を追記(投稿タイプが複数ある場合は「,’投稿タイプ名’」を増やします)することで含めることができます。
※標準では1年前以前のものが表示されますが、投稿タイプを追加すると今年の分も表示されるようになります
似たようなプラグインいろいろ
関連するプラグインとして、1年前の今日公開された投稿を表示する
1年前の同じ日に公開した投稿を表示するプラグイン「Room 34 presents On This Day」
というプラグインもありますが、個人的にどちらを使用するかというと、毎日公開しているサイトが限られていることから今回紹介する「Historian」の方が使い勝手や表示し甲斐はあると思います。
また、毎年繰り返しある出来事を表示するなら
今日は何の日、簡単なイベント情報などをショートコードを使って挿入できるプラグイン「This Day In History」
が使いやすいと思います。