WordPressで作るサイトで人気のコンテンツといえば、掲示板の機能やカスタマーレビューの機能など、いわゆる「ほかの人からコメントをもらったり評価をもらったりする機能。掲示板機能プラグインの代表格といえば「bbpress」が有名ですね
これを参考に専門的な機能を追加するのも手ですが、設定が大変だったり、使っているテーマの中でデザインを統一させるためにCSSの勉強が必要だったりするので、作りかけたけど断念した方やサイトと不釣り合いでも「仕方ない」とあきらめてしまう方も多いと思います。
そこで、何とか今の環境のまま、こういうコミュニケーション系の機能を作れないか・・・と探して見つかったのが、今回紹介する【WP Comments Fields Manager】プラグインです。
この【WP Comments Fields Manager】はWordPress標準のコメント欄に独自の項目が追加できるプラグインです。
【WP Comments Fields Manager】プラグインの基本的な機能・できること
- コメント欄にドロップダウン式の選択項目が追加できる
- コメント欄にトグルボタン式の選択項目が追加できる
- コメント欄にチェックボックス式の複数選択項目が追加できる
- コメント欄に複数行テキスト式の項目が追加できる
このプラグインを使えば自由に項目が追加できますから、本来の「コメントする」「返信する」という機能をそのまま使って簡易的な掲示板やアンケートが作成できるほか、★評価のプラグインなどを足してユーザーレビュー(いわゆる口コミ)などのコンテンツも作ることができます。
難点は通常のコメント欄へ追加する項目なのでサイト内で統一したフォームしか作成できないことですが、何かのジャンルに特化したサイトならそれでも十分に使い道があると思いますよ。
本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ
WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。
さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。
そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。
本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。
- テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。 - プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
- このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
- プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)
【WP Comments Fields Manager】プラグインの設定画面や表示の日本語化と翻訳
当サイトで私が翻訳した【WP Comments Fields Manager】プラグインの日本語化ファイルを提供しています。
翻訳ファイルは
からダウンロードできます(ダウンロードの方法や日本語の適用方法なども解説しています)
ただし、プラグインのソースの中に日本語ファイルを読み込む機能がありませんので以下の手順でソースを編集する必要があります
- ダッシュボードから「プラグイン」→「プラグイン編集」を開く
- 右上の窓から「WordPress Comments Fields」を選択する
- 「wp-comment-fields/index.php」のソースの一番下へ次のコードを挿入する
function NM_PLUGIN_WPComments_load_plugin_textdomain() {
load_plugin_textdomain( 'nm-wpcomments', FALSE, basename( dirname( __FILE__ ) ) . '/languages/' );
}
add_action( 'plugins_loaded', 'NM_PLUGIN_WPComments_load_plugin_textdomain' );
※プラグインのアップデート時には再度コードを追加する必要があります。また、更新ファイルの中に上記のような「textdomain」というワードが入ったコードがある場合には翻訳読み込みコードが追加されたことになり、上のコードを挿入すると二重になってエラーが発生しますのでよく確認してから入れるようにしてください。
翻訳することで設定が容易になり、重要な項目の設定漏れも少なくなりますから日本語化をお勧めします。

【WP Comments Fields Manager】プラグインのインストールと設定
インストール方法
インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください(プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください)。
WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール&追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。
【WP Comments Fields Manager】プラグインの基本的な使い方
設定(コメント項目の追加)はダッシュボードの「Comments Fields」から行います
項目は
- 追加したコメント項目の一番上に表示するタイトル
- 投稿タイプ
- ドロップダウン式の選択項目
- トグルボタン式の選択項目
- チェックボックス式の複数選択項目
- 複数行テキスト式の項目
3~7は自由に追加することができ、順番も変更できます。それぞれのコンテンツへ設定する内容については日本語化すれば理解できます。
また、追加したフィールドをコメント欄に追加するカスタム投稿タイプも指定できるので、
- 通常の投稿は普通のコメント欄
- カスタマーレビューとして使いたい場合はこのプラグインで追加した項目を表示
といった使い分けができます。

