WordPressで一生懸命書いた投稿記事、公開したときにはある程度見てくれる人がいても、古い投稿は
- 人気のコンテンツになって直接アクセスされる
- 検索上位からの流入でアクセスされる
- サイト内外のリンクや関連情報経由で見てもらえる
以外、わざわざ遡って見てもらえる機会は少ないと思います。
しかし、一生懸命書いたコンテンツですから、古い投稿の中には今でも使える不変的な情報がたくさんあります。せっかくのコンテンツをこのまま埋もれさせるのはもったいない、何とか掘り起こす方法はないのか?ということで見つけたのが、今回紹介する「Buffer Connector」というプラグインです。
WordPressでTwitterに同時投稿するプラグインはたくさんあり、有名なところでは「Wp-to-twitter」などがあります。このプラグインの設定を編集に対してツイートするように設定しておけば、手動で古いコンテンツを開いて「更新」すればツイッター上に古いコンテンツを再投稿することは可能ですが、これはあくまでも「手動」で行う場合の話。
今回紹介する「Buffer Connector」プラグインは一定時間ごとに過去の投稿をランダムにツイートしてくれるというのが同時投稿プラグインとの最大の違いで、わざわざ自分でコンテンツを選定して、編集して、投稿して・・・としなくても勝手にツイートしてくれるのが最大の利点です。
ブログ同士のリンクやランキング機能が充実している無料ブログなどと比べて、ドメインの歴史が浅いうちは直接アクセスやサイト内検索、更新による閲覧が狙いにくいことから初期のアクセスが集めにくいWordPressにとって、Twitterでのツイートやブログ村などのブログランキングへ登録することによる対策は最低限やりたいアクセスアップ手法ですので、これを最大限に活用できるのが「Buffer Connector」のよいところです。
これで、投稿や固定ページなどの情報の充実に専念でき、より良いサイト作りができるようになります。
【Buffer Connector】プラグインの基本的な機能・できること
まずは「Buffer Connector」がどんなプラグインなのか説明する必要がありますね。
古いコンテンツがツイートされるまでの動作イメージとしては
- WordPressの中でツイートする情報を選別する
- Bufferというツイートボットへ定期的に情報を渡す
- Buffer側で定期的にTwitterへツイートする
という流れになります。
Buffer Connectorで行う動作は上記の①と②になりますので、完全に使用するには③の設定も必要になります。bufferは無料で使える海外のツイートボットなので登録と時間の設定をすれば通常のツイートボットとしても、Buffer Connector経由での自動ツイートボットとしても利用できます。
他にも過去の投稿を自動ツイートするプラグインはいくつかあるのですが、Twitterアプリ連携の仕様が変わったり、サーバーの設定や動作の問題があったりしてうまく動作しないことが多かったので、もちはもち屋に任せるこのツールが一番安定していると思います。
本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ
WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。
さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。
そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。
本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。
- テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。 - プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
- このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
- プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)
【Buffer Connector】プラグインの設定画面や表示の日本語化と翻訳
【Buffer Connector】プラグインは言語の変更に未対応ですので表示のまま設定することになります

【Buffer Connector】プラグインのインストールと設定
インストール方法
インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください(プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください)。
WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール&追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。
【Buffer Connector】プラグインの基本的な使い方
※「Buffer My Post」(旧プラグイン)時代に作成した内容のため一部異なる部分がありますがご容赦ください
Your Buffer App Access Token:
後で説明するBuffer登録後に取得できるアクセストークンを入力します。ここを入力することでBufferとの連携が完了します。
Post Format
(Format of the Post to Buffer):
ツイートする内容を設定します
{sitename}: サイトタイトル
{title}: 記事タイトル
{excerpt}: 記事の要約
{category}: 最上位のカテゴリー
{date}: 投稿日
{url}: リンクURL
{author}: 投稿者
Minimum interval between posts:
何時間置きにツイート記事をBufferへ渡すかを設定します。「0」入力で4時間毎になります。
Minimum age of post to be eligible for post:
○日より過去の投稿をツイートします
Maximum age of post to be eligible for post:
×日までの過去記事をツイートします。
※上記2項目の設定で×日から○日までに投稿した記事の中からランダムに選定するという設定になりますので、○よりも×の方が大きい数字になります。
Number Of Posts To Post:
Number of posts to share each time.:
一度にBufferへ渡す記事の数を入力します
Post Type:
記事のみ、記事と固定ページ、固定ページのみの設定をします
Accounts:
What accounts do you want to post?:
ツイートするTwitterアカウント名を入力するとアバターが表示されますので、チェックを入れます
Enable Log: saves log in log folder
ログをファイルに書き出すかを選択します。通常は空欄です
Categories to Omit from posts:
自動ツイートしないカテゴリーを選択します
Bufferの登録と設定
こちらのサイトへ行き登録します。
登録はTwitterアカウントを使うとすぐに連携の許可画面が出てきますので「許可」をクリックすることで、Bufferへの登録とツイッターとの連携両方が同時に完了できるのでおすすめです。
こちらの開発者用ページへいき、プラグインと連携するためのアクセストークンを取得します。取得したら、プラグインの設定画面にコピペして更新しておきましょう。
Buffer側の設定内容はツイッター連携が完了していればツイート間隔の設定のみです。
Bufferの画面で「schedule」というタブをクリックし、時間の設定を行います。
※contentタブを開いた画面に投稿予約された記事の一覧が表示されます。もちろんここから直接ツイートを書き込んで予約することもできます(通常のツイートボットとしても使えます)
※Bufferにメールアドレスを設定して、ツイートが完了したらメールをもらうようにしておけば、いつツイートが行われたかがわかります。
※Analyticsタブを開くと、ツイートが完了した記事の一覧とどのくらいのアクセス、クリックがあったかを確認できます。
【Buffer Connector】プラグインの便利な使い方・カスタマイズ方法など
より便利に使うカスタマイズ技やテストサイトで使用した結果や感想、WordPressのプラグイン公式配布ページには書かれていない事柄などを紹介します。
上記のプラグイン・Bufferの設定を行えば過去記事の自動ツイート環境は完成しますが、使った上での注意点を2つほど・・
- Bufferに登録してから実際に自動ツイートが開始されるまで丸一日かかりました。動き出すまでにちょっと時間がかかるようです。これもメール通知をしておけば「動き出しましたよ」とメールがきます。
- プラグインのツイート間隔はBufferのツイート間隔よりも長くしましょう。
例 プラグインの設定/4時間置き
Bufferのツイート時間/2時間置き など
プラグインのツイート間隔のほうが短いとどんどんBuffer側にプラグインから渡された記事がたまっていってしまいます。
Bufferの動きとしては「設定された時間」に「ツイートするものがあれば」ツイートする(Botとして通常の動き)なので、常に渡された投稿がない状態になるようにします。
プラグインとは関係なくBufferについてですが、ブラウザ用のツールが出ています。Bufferのサイトにリンクボタンがあり、すぐに導入できますが、何ができるようになるかというと、
ツイッターの画面でつぶやきを書いた後、「Buffer」というボタンが登場して、Buffer経由でボットツイートするか、通常通り今ツイートするかが選択できるようになります。これはちょっと便利かも知れません。
そのほかのお勧めプラグイン
Revive Old Post (旧Tweet Old Post)
Bufferのような外部ツールを使わずに過去のコンテンツをツイートできるプラグインです。固定ページと通常の投稿に対応。カスタム投稿タイプを使っているなら下の「tweet old custom post」がおすすめです。
tweet old custom post
カスタム投稿タイプを含め、すべての投稿タイプの過去記事を自動でツイートしてくれるプラグインです。Revive Old Post (Former Tweet Old Post)と比べると、記事やタイトルの切り出し方にちょっと疑問が残る感じですが、調整すれば十分に使えます。
最後に
ツイッターに限らずSNSというのは「自由にいつでも気軽に投稿できる」のがウリではあるのですが、あまりにもたくさんツイートされたり、自分と関係のないもののツイートが多かったりするとフォロワーさんが離れてしまったり、ミュートされてフォロワー数の割に見てもらえなかったりといったことが発生する可能性がありますので、こうしたプラグインはよく考えて使うことをおすすめします。

