WordPressを自動インストールして使っている方はほとんど見たことがないファイルだと思いますがが、WordPressの基本的な動作の仕方は「wp-config.php」という1つのファイルで管理されています。
「wp-config.php」を編集することでいろいろな制限や指定ができるようになっているのですが、タイプミスなどによって設定を誤ると、たちまちサイトが動作しない状況となってしまうため、編集は慎重に行う必要があります。
今回紹介する【WP Config File Editor】は、サイトの管理画面から「wp-config.php」ファイルが編集でき、かつ、設定や制限できる項目を選択していくだけで、内容を書き換えてくれる便利なプラグインです。
後述するように、編集に失敗した場合には編集前最後のファイルを復元できるようにはなっていますが、それを使っても修復できない場合には、サーバー内のファイルを直接編集して修正する必要が出てくる場合があるため、このプラグインを使って編集するという目的ではなく、FTPやサーバーのファイルマネージャーなどを使わずに軽微な編集を行いたいという場合にのみ使用することをおすすめします。
【WP Config File Editor】プラグインの用途や機能
wp-config.phpの編集機能
- 管理画面からwp-config.phpファイル内の設定を変更できます
- ウィザードを使ってマルチサイト化するための設定ができます
- メモリサイズを変更します
- wp-configファイルで行えるセキュリティの設定ができます
- WordPressがデータベースへアクセスするための各種パラメータを設定できます
- WordPressのデータベースの修復の方法を設定できます
- WordPressの更新方法を設定できます
- データベース接続のテストを行うことで、入力されたデータベース・パラメータの検証ができます
その他「wp-config.php」で行えるさまざまなWordPressの動作設定を管理画面から行うことができます。
本ページを最後に編集したときの環境・バージョンなど
プラグインは製作者によって日々更新されていくため、この紹介記事が最新バージョンのものであるとは限りません。参考までにこの記事の最終更新日時点におけるテスト環境、プラグインバージョン、プラグイン導入時の留意点などを記載しておきます。
プラグインを使用(試用)したテスト環境
この紹介記事作成にあたって、試用(テスト)を行った環境と当時のプラグインバージョンは以下の通りです
- テストサーバー:カラフルボックス
- WordPressのバージョン:5.7.1
- PHPのバージョン:7.4.15(8.0でも動作しました)
- テーマ:HABONE(オリジナルテーマ)
- プラグインのバージョン:本記事で紹介しているバージョン1.7.1/最新バージョン 公式サイトで “wp-config-file-editor” は配布されていません
- 公式サイト(wordpress.org上):https://wordpress.org/plugins/wp-config-file-editor/
- 公式サイト(作者サイト):
本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ
WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。
さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。
そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。
本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。
- テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。 - プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
- このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
- プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)
【WP Config File Editor】プラグインの設定画面や表示画面の日本語化と翻訳
当サイトで私が翻訳した【WP Config File Editor】プラグインの日本語化ファイルを提供しています。翻訳ファイルについての詳しい説明は以下のリンク先ページをご覧ください。
※「wp-cinfig.php」はWordPressを動作させるための重要なファイルです。誤って設定しないよう日本語化しての使用をおすすめします
【WP Config File Editor】プラグインのインストールと設定方法
インストール方法
インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください(プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください)。
WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール&追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。
基本的な設定方法と使用方法
ダッシュボードにある「WPCF Editor」から行います。内容はたくさんありますし、日本語化してしまえば内容は理解できると思いますので作者サイトのヘルプなども見ながら設定変更を行ってください
以下、日本語化した状態での管理画面(一部)画像です
各設定画面で変更後、「保存」をクリックすると、「wp-config.php」へ編集した内容が書き込まれます。
また、管理画面の「WPCF Editor」→「Raw Editing」から直接書き換えを行うこともできます
GUIで簡単に設定変更ができるようにはなっていますが、あくまでも、管理画面上から設定の確認・編集が行えるものとして使用するようにし、いざという時に修復できるスキルのない方は使用しないことをおすすめします。
何かの変更をして保存すると、直前の状態がバックアップされ、復元できるようにするリンクが含まれたメールが、WordPress管理者(サイト設定のメールアドレス)に届きます
Here is a link to help you Restore your latest wp-config.php file Please use it only if you’ve problem accessing your site after the last save operation
---リンクのURL---
問題が発生した時にはこのリンクをクリックすることで、その時点の設定へ戻すことができます。
この記事を公開するための試用環境では復元できるかのテストは行っていません
【WP Config File Editor】プラグインを使用する際の注意点など
編集スキルのない方は使用しないようにしましょう
本記事の中で何度か書かせていただいていますが、「wp-config.php」は本当に大切なファイルですから、自身でFTPやファイルマネージャーを使わずにちょっと編集するという目的で使用することをおすすめします。
ファイルの記述内容についての知識がない方や、FTP、ファイルマネージャー等、最悪の場合にご自身で編集できる環境がないサーバーをお使いの方(WordPressの管理画面以外からファイルへアプローチできない方)や編集スキルのない方は絶対に使用しないでください。
このページの更新履歴
更新日 | 更新内容 |
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2016年 8月 8日 | プラグイン紹介記事を公開しました |
2021年 5月 1日 | 記事内容をバージョン1.7.1に対応させました |