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【WordPress】テーマの「functions.phpのバックアップ」って何ぞや??安全にfunctions.phpの記述を変更・追加する方法

公開日:2016(平成28)年10月20日/最終更新日:

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WordPressでいろいろとカスタマイズしようと思うと必ず出てくるのが「テーマのfunctions.phpにこのコードを挿入して・・・」という文言。一度でもやったことのある方や使い慣れている方にとっては何の問題もない作業ですが、初めての方だとすごく戸惑いますよね?今回はより安全にfunctions.phpの記述を変更・追加する方法を紹介します。

functions.phpって何?

まずはここから理解する必要がありますね。少し使った方なら分かると思いますが、WordPressの見た目を決定しているのは「テーマ」という部品。WordPressで書いた記事などのデータは全てデータベースという箱の中にあって、そのデータを「テーマ」を通じてアクセスがある度に1ページ1ページ作っては表示というのを繰り返しています。したがって、テーマがなければ何も表示できないというのがWordPressであるともいえます。

テーマは「テーマ名」のフォルダにいろいろなファイルが詰まっています。その中からいろいろな情報を寄せ集めて、データを乗せて表示するのですが、テーマを動作させるのに必要な定義(ルール)が書いてあるファイルがfunctions.phpなのです。

WordPressにテーマが必要なように、テーマにもfunctions.phpが絶対必要になります。その定義ファイルを編集したり追記したり、時には削除したりするのが、前述した「テーマのfunctions.phpにこのコードを挿入して・・・」という文言なのです。

難しく考える必要はなく、ここでは「functions.phpは大事なファイル、壊れたらサイトが表示されなくなる」ということを念頭に置いていただければ結構です。

functions.phpの編集に失敗すると・・・

前述した内容をご理解いただければここを読む必要はないとは思いますが・・・。functions.phpはテーマを読み込むための重要なファイルです。そしてテーマのfunctions.phpの中には外観だけでなく管理部分での表現や動作についての記述も書かれているのです。これが読み込めなくなったらどうなるのか・・・、そうです、いわゆる「画面が真っ白になって管理画面にも入れなくなった」となってしまうのです。

functions.phpのバックアップ??

「テーマのfunctions.phpにこのコードを挿入して・・・」という文言が出てくるときにはだいたいついでに書かれているのが「自己責任で!」という言葉と「バックアップを取って」という言葉。まあ自己責任についてはここでは説明するまでもないと思うのですが、初心者の方にとっては「バックアップ」という言葉は難しいですね。

「バックアップ」とは要するに正常に動く状態のファイルをどこかに保存しておくことなのです。

一番簡単なのはテーマのフォルダの中にあるfunctions.phpというファイルをパソコンへ保存しておくことです。FTPというファイル転送機能を使ったり、レンタルサーバーの中のファイルマネージャーなどを使えば簡単にできると思います。ファイルの転送が分からないという方はfunctions.phpの編集は諦めた方がいいのかもしれません。トラブル時などにはファイルの転送というのを結構使う機会がありますからね。

で、いつバックアップを取るかというと、ズバリ「編集する直前」です。

functions.phpは重要なファイルですから、テーマをアップデートしたときに書き換えられる可能性の高いファイルですし、直前でなければ正常に動く状態のファイルをどこかに保存しておくことにならず、復元しても動作しないことがあるからです。いよいよこれからコード追記して・・・という段階でバックアップは捕るようにしましょう。

どんなときにfunctions.phpの編集に失敗するのかというと

  1. もうすでに同じ記述があるコードに対して2重で設定しようとした
  2. コード自体が間違っている
  3. コードの中に含まれる命令(関数)が現在使用できないものだったりする

が代表的ですね。functions.phpはすごく長いプログラムですからいちいち内容など確認せず、普通は「テーマのfunctions.phpにこのコードを挿入して・・・」と書かれたコードをおそらく何の疑いもなくコピペしてしまうでしょう。そこでプログラムのコンフリクト(競合)が起こり、WordPressがどうしていいかわからず・・・でストップしてしまうのです。

余談ですが、WordPress上でFTPと同じようにファイルのアップ&ダウンロードするなら

https://www.momosiri.info/wppi/cysteme-finder/

というプラグインが有効ですが、いざというときにはWordPress自体が使えなくなる=このプラグインも動かないということですから、必ずWordPress外でデータのアップ・ダウンロードができる環境を作ってくださいね。

functions.phpの編集手順と不具合の復旧方法

上記を踏まえてざっくりと手順を説明すると

  1. functions.phpのバックアップを取る
  2. コードを編集・挿入・削除

この2つの作業が基本的なfunctions.phpの編集ですね。すべてWordPressダッシュボードの「外観」→「テーマの編集」から今使っているテーマを選択して、その中にある「functions.php」というファイルを開いて行います。

コードの挿入などに失敗して「更新」をクリックしたら・・・前述した通りエラーが出て真っ白になります。

そんなときは慌てずに
バックアップファイルを元に戻す
作業をしましょう。バックアップを取ったときの場所へそのまま戻すだけです。直前にバックアップを取ったわけですから、エラーが出たのは今回の作業だけ。くどいようですが直前にバックアップを取ったfunctions.phpなら100%元に戻ります。

どうしようもなくなったら・・・

万が一functions.phpの編集でエラーが出てどうしようもなくなったら

を参考に復旧してみてください。