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【カーメンテナンス】もう失敗しない、車のガラス撥水剤の使い方(ギラギラ/ムラを防ぐ)

公開日:2015(平成27)年4月3日/最終更新日:

自動車のミラー



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雨の日に役立つ「ガラス撥水剤」。有名どころでは「ガラコ」とか「レインX」などが知られています。製品によって成分や特性に違いがありますが、どれもガラスについた雨を大きな水玉にして風圧で吹き飛ばすという機能に違いありません。

雨だから車に乗るのに、慣れてない運転のうえに良く見えない・・・ガラスの撥水をすると、これらが解消され、フロントガラスがワイパーレスになるのはもちろんですが、サイドミラーの見易さや後ろの見易さといったら、一度使ったら虜になりますね。ボディの洗車をする時間がなくても、安全に運転するためにガラスだけはきれいに、そして雨の日でも見やすい状態にしておきたいものです。

ガラスの撥水処理での失敗例

雨の日には絶大な効果を発揮するガラス撥水剤ですが、処置の仕方を誤ると

  1. ガラスがギラギラと乱反射して晴れの日の日中や夜間に見にくくなった
  2. 白くガラスがにごった感じがする
  3. 肝心の雨の日に撥水できている場所とできていない場所が出来て余計に見にくくなった

という状態になることがあります。雨の日の運転を快適にするガラス撥水剤が逆に悪影響を及ぼす原因となってしまうケースもあります。

これらの失敗は正しく処理をすることで簡単に解消できますし、失敗した後きちんとやり直せばきれいになりますので、ガラス撥水剤をきちんと使って快適なカーライフを楽しみましょう。

失敗しないガラス撥水剤の処理方法

まずはガラスをきれいにしましょう

当たり前のことですが、撥水剤を使う前に、まずはガラスをきれいにすることが大切です。特にガラスが濡れた状態で撥水剤を塗ると、ヌリムラが出たり、思ったような効果が出たりする原因になりますから、掃除をしたらしっかり乾かすようにしましょう。

ガラスに残った古い撥水剤や油膜は取るべきでは?」と、撥水剤を塗る前に油膜取りや、古いガラスコーティングをはがすためのアイテムを使う方もいますが、経験上では、ガラス表面の埃や目立つ汚れさえ取れていればガラス撥水剤は十分に効果を発揮します。

ガラスが冷えている状態で使いましょう

ガラス撥水剤はゆっくりと乾燥させることでガラスとの密着度が上がりますから、日陰で十分にガラスが冷えた状態で塗るようにしましょう。

特に夏場では、ガラスが熱くなっているため、撥水剤が塗った直後に乾いてしまい、定着が悪くなるのに加えて、塗りムラが出やすくなることがありますから注意しましょう。

汗をかきながら一生懸命塗るよりも、涼しくなった夕方や早朝、日陰に移動させてガラスがある程度冷めるのを待ってから行うなど、少しの工夫でよりきれいに施工できます。

まんべんなく、何回も塗るようにしましょう

ガラス撥水剤の施工で一番失敗しやすいのがこの作業です。もともと何もないガラスの表面に別の物質を塗り込んでいく作業なのですから、できるだけ小刻みに、丁寧に塗るようにしましょう。

ガラス撥水剤を塗る際のコツとしては

  • 塗り始める前にしっかりガラスが乾燥しているかを確認する
  • 塗りムラが出ないよう、できる限り小刻みに塗るようにする
  • 車の周囲のガラスへ塗り終わったら、もう一周塗りムラがないかを確認する
  • 塗りムラがある箇所は何度も重ね塗りする

といったところです。とにかく根気よく丁寧に行うことが重要です。

塗りすぎた撥水剤は後から濡れたウエス等でふき取るので、塗り過ぎても「もったいない」と感じる以外には基本的に問題ありません。

特に撥水すると運転のしやすさが向上するサイドガラスやミラー、助手席側の後部ガラスなどワイパーのないところは、フロントガラスなどに比べてより入念に撥水剤を塗るようにするとより効果的です。

撥水剤をよく乾燥させましょう

塗り終わったから早く仕上げたいという気持ちを抑えて、じっくり乾燥させます。

乾燥しないうちに仕上げてしまうと、ギラギラしたり、効果が持続する期間が短くなったりしますから、夏場なら10分程度、冬場なら20~30分かけてじっくり乾燥させましょう。

ガラス全体がうっすら白くなる程度が乾燥の目安です。

塗りムラがあると白くならない部分ができるので、塗れてない部分は重ね塗りして再度乾燥させましょう。

乾燥させすぎたらふき取れなくなった経験がある方、ひょっとすると撥水剤の使い方を間違っているのかもしれません(詳しくは次項を読んでください)

よく絞った濡れ雑巾でふき取りましょう

水を含ませた後固く絞った布で拭きあげていきます。「え?固く絞った布?乾燥した布じゃないの?」と思った方は、ひょっとするとガラス撥水剤の使い方を間違っているのかも知れませんので、今一度説明書きをよく読んでください。ほとんどの製品の説明には、「一度濡れたもので・・・」などと書いてあるでしょう。

中には最初から乾いた布でと書いてあるものもありますが、仕上がりは一度濡れたもので拭いた方が断然きれいです。

ここで取れるのはガラスの表面に定着しなかった余分な撥水剤なので、力を入れてごしごしふき取って構いません。

ギラギラにならないように何度も布の面を変えながら丁寧にふき取ります。ふき取ったら車の中からムラやてかりがないかを確認しながら作業しましょう。

このとき撥水剤の塗り方にムラがあると塗った跡が出てしまい、太陽に向かって走る時に乱反射して見にくくなりますので、「失敗したかな?」と思ったらもう一度撥水剤を全体に塗り直して乾燥させ、再び濡れたものでふき取ります(つまり最初の工程に戻ります)。

空拭きで仕上げましょう

最終段階です。固く絞った布で拭いた後で何となく白っぽかったり、スジが残ったりします。これを乾いた布で拭きあげて完成です。

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さいごに

ガラスの撥水をする前に油膜や水垢を落とさないといけないから面倒と思っているかも知れませんが、雨の影響でガラスがヌラヌラ、水とガラスが一体化しているかと思えるようなひどい状態のガラスにいきなり撥水処理をしてもきちんと作業すればちゃんと水玉コロコロになります。

ただし、本来は汚れのないガラスの表面に撥水物質が密着して効果が得られるものなので、ワイパーなどで剥がれてしまうスピードが速くなる可能性がありますから、時間があれば油膜や水垢も落とした方が効果は長続きするかも知れません。

撥水処理をすると、雨が上がった後でも水滴が残りにくいので、ガラスが汚れにくくなるという良い点もあります。それほど高い買い物ではありませんし、何より安全に運行できるようになりますから、ガラスの撥水にぜひチャレンジしてください。

※カー用品店やホームセンターなどで実際に撥水剤の売り場へ行くと、ピンからキリまでいろいろな価格帯の商品が並んでいて目移りしてしまうかも知れません。

あくまでも経験上の印象として、PBなど比較的安価に販売されているガラス撥水剤も効果は変わらないと思います。強いて違いがあるとすれば耐久性の部分でしょう。

また時間がなくてガラス処理できないときなどには、確認のためによく見る部分でありながらワイパーのない箇所である

  • フロントのサイドガラス
  • サイドミラー
  • バックで駐車する際に見る助手席側の後ろのガラス
  • 後部ガラス(ワイパーがない車種の場合)

だけでもやっておくと格段に運転しやすくなります。ワンボックス車などピラーの角度が大きい車などでよくみられるミラーを見るための△や□の小窓?がある車はこの小窓を特にきれいに仕上げるようにすると視認性は大幅にアップします。

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おまけ もしも撥水剤やワックスがついて黒い樹脂の部分が白くなってしまったら

一生懸命作業していると知らないうちにワックスや撥水剤がざらざらした黒い樹脂部分に付いてしまうことがありますよね?そんなときに重宝するのがレザーワックスとタイヤ用ワックスです。

レザーワックスは通常室内で使うものですが、汚れ取りとワックス効果の両方が期待できるのできれいに仕上がります。

タイヤ用ワックスは「透明の液体のタイプ」と「泡で洗浄するタイプ」があり、前者はレザーワックスのタイヤ用(成分が異なります)、後者は洗浄を主とするタイプと考えればいいでしょう。

どちらを使った場合でも塗布した部分は埃が付きやすくなりますから、仕上げ拭きはしっかりするようにしてください。

●石油系溶剤不使用で素材にやさしく、ツヤ出しと同時に紫外線やオゾンによる劣化を防ぎます。 ●タイヤ以外のゴム、合成レザー、ダッシュボード等にも使用できます。
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おまけ オートバックスのワンコインメニューやってみた

オートバックスのワンコインメニューに全面ガラスの撥水というのがあります。価格は500円、オイル会員になると1年でいろいろあるワンコインメニューの1つが無料になるというサービスがあったので、オイル交換ついでに頼んでみました(現在このサービスがあるかどうかは不明です)。

あくまで個人的感想ですが、結果は「なんだ、これなら自分でやった方が効果的!!」というものでした。やってもらった次の日ちょうど雨が降ったのですが、あまり効果がなくこれで500円?という印象でした。ひょっとして無料ではなくきちんと500円払ったら結果が違うのかなと勘繰ったりもしましたが、同じ500円払うなら自分で撥水剤を買って処理したほうが他のガラスもできるのでいいと実感しました。

ここまでは車の外側の撥水について紹介しました。でも特に寒い時季にはガラスの内側の問題である「曇り」の対策も大事ですね。

という参考記事も掲載していますので、是非そちらもご覧ください

本記事の更新(変更)履歴

更新日更新内容
2015年 4月 3日記事公開しました
2021年 2月 2日記事の内容を見直しました
2021年12月16日より分かりやすく、より見やすい記事へ編集しなおしました