類似記事の表示なら今使っているテーマにも備わってるし・・と思われた方、その関連記事がどういう風に抽出されて表示されているかをご存知ですか??
プログラムの分かる方なら見てみれば一発ですが、多くのテーマでは関連記事の抽出に同一カテゴリーに属する記事をランダムに〇〇件表示するという方法を使っています。
もちろん表示した関連記事のリンクをクリックして実際に複数のページを見てもらえてるのかどうかということに疑問を感じますからそれでも十分という方にはこの記事は無用かも知れませんが、そこに本当に関連する記事が表示されたら・・・効果は違うかも知れません。
今回紹介する「Contextual Related Posts」は記事本文の内容を精査して、今まで公開されている記事の中から本当に類似するもの(関連するもの)を抽出して関連記事として表示してくれるプラグイン。これを使うことでより精度の高い関連記事を表示してくれます。
【Contextual Related Posts】プラグインの用途や機能
【Contextual Related Posts】は通常の関連記事(カテゴリーに属するものをランダム表示)とは違い、
投稿の内容と過去記事の内容を照合して関連記事を抽出するという方法を用いて、本当に関連する記事のリストを表示し、
- 各投稿の先頭または末尾に表示する
- ショートコードで任意の場所へ表示する
- 〇個目の段落上に表示する
など柔軟に関連記事リストの表示ができます。
もちろんこの類のプラグインに必要な「特定カテゴリーの除外」「特定のページへ表示しない」などといった機能のほか、「同じユーザーが書いた記事に限定する」といったこともできます。
また、関連記事の抽出をページ表示時に毎回行うとサーバーのパワーをたくさん使ったり、処理が煩雑になって表示速度が低下してしまうなどといった影響が極力出ないよう、抽出した関連情報を一時的にデータベース内へ保存(キャッシュ)するようになっているのも秀逸だと思います。
この紹介記事を最後に編集したときの環境・バージョンなど
プラグインは製作者によって日々更新されていくため、この紹介記事が最新バージョンのものであるとは限りません。参考までにこの記事の最終更新日時点におけるテスト環境、プラグインバージョン、プラグイン導入時の留意点などを記載しておきます。
プラグインを使用(試用)したテスト環境
- テストサーバー:カラフルボックス
- WordPressのバージョン:5.2.3
- PHPのバージョン:7.3.11
- テーマ:HABONE(オリジナルテーマ)
- プラグインのバージョン:本記事で紹介しているバージョン2.7.0/最新バージョン 3.6.2
- 公式サイト(wordpress.org上):https://wordpress.org/plugins/contextual-related-posts/
- 公式サイト(作者サイト):
本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ
WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。
さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。
そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。
本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。
- テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。 - プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
- このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
- プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)

【Contextual Related Posts】プラグインの設定画面や表示の日本語化と翻訳
当サイトで私が翻訳した【Contextual Related Posts】プラグインの日本語化ファイルを提供しています。翻訳ファイルについての詳しい説明は以下のページをご覧ください。
※翻訳することで設定が容易になり、重要な項目の設定漏れも少なくなりますから日本語化をお勧めします。
【Contextual Related Posts】プラグインのインストールと設定
インストール方法
インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください(プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください)。
WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール&追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。
基本的な設定方法や使い方
設定は日本語化してしまえば簡単ですが、大きくは
- 表示/非表示する条件の設定
- アイキャッチ画像をどう扱うかの設定
- フィード(RSSリーダーでの表示)における関連記事の扱い
- 独自デザインの適用
の4つです。
以下公式ページの設定画面画像になります




設定してしまえば自動で関連記事情報の生成と一時保存(キャッシュ)、キャッシュの定期的な再構築を行ってくれます。
また、このプラグインは設定した段落番号の前1か所に指定した数の関連記事を表示するのですが
[crp]
というショートコードを挿入すれば、任意の場所へ関連記事を表示することもできます。
更には・・・このショートコードを
などと併用すれば、自動で任意の場所に関連記事を表示できるようになります(これについては未テストです)。
カテゴリーやタグでの絞り込みをしたいときは
【Contextual Related Posts】は本文の内容と合致する関連記事を抽出するプラグインですが、その中でも同一カテゴリーや同一タグだけに絞り込みたいということもあると思います。
そうした場合には追加で「Related Posts by Categories and Tags」を追加すれば機能を追加することができます。

こちらも英語の設定画面なので日本語化ファイルについては
を参照ください。

