ある時には表示して、ある時には非表示にするというアクションは特にイベントの告知などでは欠かせない機能。でも、コンテンツそのものを非表示にしてしまうと、過去のイベント一覧を表示したいときには矛盾がおきてしまいます。
また1つ1つ手作業で文言を挿入して更新するのもいいですが、今度は更新日を基準にして一覧などを表示する際には終わったイベントが先頭にきてしまうという不具合が出てしまいます。
「Show/Hide Content at Set Time」は投稿や固定ページそのものを表示/非表示にするのではなくコンテンツに含まれた文章や文字、HTMLやPHPで書かれたプログラムを部分的に表示/非表示にでき、あらかじめ設定しておけば更新の手間を大幅削減できる便利なプラグインです。
この機能を使うシーンとして
- ある日のある時間になったら非表示にしたい
- ある日のある時間になったら表示したい
- イベントへの参加者を募る「募集中」の表示→締め切り日になったら「募集は終了しました」と表示したい
- 毎月決まった日に「今日は○○をやってます」など繰り返して表示したい
- ある日のある時間だけ表示したい
- ある曜日のある時間だけ決まった文章を表示したい
などを想像しましたが、他にも用途はいろいろあると思います。
【Show/Hide Content at Set Time】プラグインの基本的な機能・できること
- 本文内の決まった文章(プログラム)を表示/非表示
- 本文内の決まった文章(プログラム)を指定した期間だけ表示/非表示
- 本文内の決まった文章(プログラム)を指定した間隔で繰り返し表示/非表示
- 本文内の決まった文章(プログラム)を指定した曜日や月、年で繰り返し表示/非表示
後述するパラメーターを使って表示/非表示のオプションが追加できますから、パターンは無限に広がると思います。コンテンツそのものの表示/非表示を行うプラグインは多数ありますが、特定の文章やプログラムに対して動作するプラグインはおそらくこれだけだと思います。
本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ
WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。
さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。
そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。
本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。
- テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。 - プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
- このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
- プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)
【Show/Hide Content at Set Time】プラグインの設定画面や表示の日本語化と翻訳
【Show/Hide Content at Set Time】プラグインは設定項目がないので特に必要ないと思います
【Show/Hide Content at Set Time】プラグインのインストールと設定
インストール方法
インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください(プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください)。
WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール&追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。
【Show/Hide Content at Set Time】プラグインの基本的な使い方
このプラグインはプラグイン一覧では「Shortcodes to show or hide content」と表示されます。プラグイン検索の際はこちらの名前で検索するとより確実に見つけることができます。
設定項目はありません、有効化したら下記を参考にショートコードを入れた文章を挿入するだけです
基本となるショートコードは[time-restrict]文章[/time-restrict]です
このショートコードに様々なパラメーターを設定することでショートコードの間にいれた「文章」部分の表示/非表示が設定できます。
パラメーターの設定項目
- 「日付」/日付の形式は2015-01-01や2015/01/01などが使用できます
- 「時間」/時間は09:00:00(時:分:秒)を24時間で設定します
- 「曜日」/Mondayなど曜日を表す英語の文字列で設定します
- 「年」/Juneなど月を表す英語の文字列で設定します
- 日付間隔/daily(毎日) weekly(週間) monthly(月間) annually(年間)
ショートコードの記述例
自動で非表示にする場合のショートコード
[time-restrict off="日付"]文章[/time-restrict]
自動で表示する場合のショートコード
[time-restrict on="日付"]文章[/time-restrict]
指定した期間表示する場合のショートコード
[time-restrict on="日付" off="日付"]文章
<ol>
<li style="list-style-type: none;">
<ol>
<li>毎日同じ時間に同じ文章の表示/非表示を繰り返す場合のショートコード</li>
</ol>
</li>
</ol>
[time-restrict-repeat type="daily" ontime="時間" offtime="時間"]文章[/time-restrict]
※日付をまたいだ時刻設定でも機能します
毎週同じ曜日の同じ時間に同じ文章の表示/非表示を繰り返す場合のショートコード
[time-restrict-repeat type="weekly" onday="曜日" offday="曜日" ontime="時間" offtime="時間"]文章[/time-restrict]
毎月同じ日の同じ日付の同じ時間だけ表示するショートコード
[time-restrict-repeat type="monthly" ondate="日" offdate="日" ontime="時間" offtime="時間"]文章[/time-restrict]
※日は01~31の2桁の数字を入れます
1年で同じ付きの同じ日の同じ時間だけ表示するショートコード
[time-restrict-repeat type="annually" onmonth="月" ondate="日" offmonth="月" offdate="日" ontime="時間" offtime="時間"]文章[/time-restrict]
などさまざまな条件で文章の表示/非表示ができるようになります
文章にはHTMLやPHPなどのプログラムを入れることができます(ショートコードの場合はPHP化することでテスト環境では表示されました)
1つの文章中で複数の設定(例えば指定日で2つの文章を切り替えるときなど-○月○日でAという文章を非表示にして代わりにBという文章を表示する)といった使い方をする場合には、改行を入れてしまうと非表示にした文章が空白行になってしまうので、複数のショートコードを並べて使用する際には改行を入れずにショートコードを続けて入力すれば改善できます。
また、テーマや環境によっては複数のショートコードを使用したり、ショートコードとPHPコードを併用したりすると不具合が出ることがありますのでそんなときには
を参考にショートコードをPHPとして動作させると改善できます。
このプラグインを使っている間はたくさんのショートコードを本文に挿入していてもきちんと表示/非表示の処理が行われるのですが、ショートコードの泣き所であるプラグインを削除や停止したときにショートコードがそのままコードとして表示されてしまうことになります。挿入したコンテンツを1つ1つ探して削除するのも大変だし、無駄なプラグインを残しておきたくないのも確かです。そんな時には
を使って効率よく投稿や固定ページのメンテナンスをしましょう。