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違反通報する?しない?意外に難しい「コピーコンテンツ(著作権法違反)」と「まとめ(キュレーション)」の違いや認識

公開日:2018(平成30)年3月4日/最終更新日:

ノートパソコン



【景品表示法に基づく表記】ページ内のコンテンツには、商品プロモーションが含まれています

一生懸命書いた記事が無断でコピーされている・・・発見したときにはびっくりするのと同時に怒りがこみあげてきますね。私もコピー被害に遭ったことがあります。同時に何時間もかけて作った記事が・・・と悲しくなります。

こうしたいわゆるパクリサイトで共通している目的は、「何もしないで(自動で)サイトを更新して広告収入を得る」こと。中には本当に便利にするためにと思っている人もいるでしょうけど、サーバーレンタル費用やドメイン料を払ってまで他人のサイトの宣伝してあげよう!!なんて人がどの位いるのか・・・甚だ疑問ですね。でもみんな「〇〇に関する情報を便利にまとめてお届け」みたいなキャッチコピーでサイトの趣旨語ってるんですよね(困)。

それから問題なのは盗用する人の意識。以前SNSなどで人気漫画のキャラクターなんかを平気でアバターとして使用している人に「著作権法違反なのでは?」と質問したところ、「バレたらやめればいいんですよ」なんていう返事が返ってきたことがあります。記事のコピーと同様にこの程度の意識なの?とびっくりしました。

こうしたパクり行為はコピペとかパクリとかキュレーションとかまとめとか・・・いろいろな書き方がしてありますが、それぞれの言葉の違いってどうなんでしょう。みんな同じなんでしょうか??ふと疑問が湧いたのでいろいろ調べてみた結果と、特にWordPressのサイトでの対策について紹介しようと思います。

コピーコンテンツとキュレーションの違い

コピーコンテンツ(著作権法違反コンテンツ)とは?

私は1度だけコピー被害が確定的なことがあって、同じようにコピーされている人にいろいろお知らせして、どなたかが違反通報してサイトが閉鎖になったという経験があります。

著作権に当たるのかどうかについては

著作権侵害となる5つの要件|著作権法に違反する基準とは?

で専門の方がわかりやすく解説されてます。私は法律家ではありませんので名言は避けさせていただきます。

その上で私がコピーコンテンツと判断する基準は

  1. 手動で記事のほとんどの部分がコピーされ、相手のサイトの記事(所有)として掲載されている
  2. 自動で記事のほとんどの部分がコピーされ、相手のサイトの記事(所有)として掲載されている

の2つ。手動というのはいわゆるコピペという方法で、自動というのはRSSなどこちらが配信している情報を取得するという方法です。いずれにしても相手の記事として掲載されているというのがポイントになると思います。

リリースしたのはこちらが先でそれを何等かの方法でコピーして所有しているのですからね。

キュレーション(いわゆる「まとめ」)とは?

キュレーションとは関連する情報が掲載されているサイトのページをリストなどで表示したり、それに対して短いコメントなどを付けて構成されているようなページのことを言うと考えてます。

前述したコピーコンテンツと違うのは、詳細情報はあくまでも元のページにあるということ。つまり概要だけ表示して後はこのページを!というリンクが張ってあるものになります。

今ご覧になっているページでも、上のコピーコンテンツのところで外部のサイトへのリンクを張ってますよね?これも度が過ぎればキュレーションということになると思われます。ただこのページの場合はリンクよりも圧倒的にオリジナルテキストの情報量が多いので大丈夫だとは思いますが、「キュレーションだ!!」と言われればキュレーションであろうという何とも言えないものが「まとめ」ということになりますね。

基本的には著作権法違反しか違反通報の対象にならないかも

前述したようにコピーコンテンツとキュレーションは似て異なるものなので、著作権法違反を確実にしているコピーコンテンツはブラック、単に取得できる情報と元記事へのリンクを表示しているキュレーションはグレーということになります。

それから完全ブラックのコピーコンテンツであったとしても、どちらの記事が先なのか後なのかという判断も必要なので、同時に読み取られて転載されればどうなる??ということになります。

なかなか難しいですね。ただ、その判断をするのは広告を配信する側なので、著作権を侵害されていることが確実だと思うなら一度判断を委ねてもいいのではないかと思います(相手にこちらの情報が行くかどうかは判断する側次第だと思っておいた方がいいでしょう)。

Google Adsenseでの著作権侵害の判断基準は

ポリシーに関するヒント: 著作権侵害について

にわかりやすく詳しく解説されていました(〇〇ポリシーやヘルプは非常に分かりにくい)。

コピー被害に遭ったら

コピーとキュレーション、微妙な違いですよね?ここまで書いてきて思うのは、それがコピーだと判断されるのは自身と違反だと判断する側(広告サービスなど)の認識が大いに影響するということです。

まず自身で「このページはコピーだ!」と判断できたなら、判断する側にゆだねてみるのが一番だと思います。

ここではよく使われているGoogle Adssenseの違反通報例を紹介します。といってもやり方は簡単で

ポリシー違反の報告

へアクセスして、出てくる問いに答えていくだけです。その後はAdsense側で判断してくれます。

コピー被害に遭わないためにやれること

外部に発信する情報を限定する

ブログやWordPressで作成したサイトで外部に情報を発信する機能でツールやプラグインを使って別のサイトで表示・取り込みなどをされるものの代表格がRSSフィードです。

ブログツールによってこの情報の内容をカスタマイズできるもの・できないものがありますが、WordPressであれば

  1. RSSフィード出力する件数を制限する
  2. RSSフィードは「抜粋のみ」に限定する

ことが第一。完全に止めてしまうこともできますが、ブログランキングサイトへ参加している場合にはこの情報が新着記事として掲載されますし、何より他のサイトで自分のサイトの更新を表示してもらうことでアクセスアップができる可能性が増える、RSSリーダーなどで新着記事をチェックして読んでもらえるという本来の機能を損ねることになりますからよく考えて設定するようにしましょう。

リファラー経由でのアクセスを監視する

Google Analyticsなどのアクセス解析ツールにはリファラーという外部のサイトなどに掲載された外部リンク経由でのアクセス状況が表示できるようになっています。これを適度に見ることでコピーされている?キュレーションされている?というのに気づくことができます。

WordPressでGoogle Analyticsを使っているのであれば

などを使ってダッシュボード上ですぐに確認できるようにしておけば確認も簡単にできます。

とはいえこのプラグインではどのサイトから?ということしかわかりませんので、不審なものがあればGoogle Analyticsで以下の手順で確認することができます。

この方法を知っておくとコピー対策だけでなく、どんな内容の記事でどんな言葉でリンク(自身のサイトが紹介)されているのかも確認できますから、もしも誹謗中傷などをされていると感じたら削除依頼することもできますし、誹謗中傷自体も広告の規約に違反する可能性がありますから通報を検討するといいでしょう。

コピー解析ツールを活用する

著作権法違反に該当するものなのかどうかをチェックするためには本文の類似性がカギになると思います。つまりタイトルや多少の文章だけではコピーされた!!と立証しにくいんですね。

CopyContentDetectorは無料で文章のコピーをチェックしてくれる優れたツール。試しに検索してみたら自身で所有するサイトからのリンクやSNSへ同時投稿しているものなど「ここまで調べてくれるの?」位の精度で検出してくれました。

有料版になると履歴の保存などができるようですが、前述したようにリファラー経由でのアクセスを元にチェックした後、このツールを使って検出してみればコピーかどうかの判断が確実にできますね。

迷惑だと感じるサイトからのRSS受信を拒否する

調べれば調べるほど難しいコピー問題。ただ言えるのはオリジナルの記事を書いている人の主観が大事ということです。ご自身で許せる範囲をあらかじめ決めておき、それを越えたものは自身で対処、これが一番大事たと思います。

ちなみに私の場合は、この記事で言うキュレーションに関してはほぼ容認しています。抜粋やタイトルだけを収集して実際の本文はサイトへ訪問してくれる訳ですから単なる外部からのリンクだと考えてます。ただし、全く関係ないジャンルであったり何でもかんでもまとめてみたいなところはノーという判断をしています。

では具体的にノーの場合にどんな処置をしておくのか・・・それは、そのサイトからのアクセスを拒否することです。ウェブサイトにはそれぞれグローバルIPアドレスがありますので、URLからIPアドレスを調べます。

ドメイン・ホスト名からIPアドレスを検索

などが便利です。トップページのURLをコピーすればすぐにIPアドレスがわかります。

それをサイトの.htaccessへ拒否するように追記して・・・と言いたいところですが、ここはプラグインを使った方が管理も楽になります。

おすすめのプラグインは

です。これにIPアドレスを登録しておくと、そのサイトからの通信がすべて拒否されます(RSSの受信も拒否されます)。特に相手には通知もされませんし、相手も自動受信のエラーなどで気づくことがある位ですし、エラーが出たところで全うな理由でなければコンタクトをとってくることもないでしょう(冒頭付近に書いたバレたらやめる・・の理論)から拒否したら基本放置で大丈夫です。

もしもコンタクトを取ってくる人がいれば自身が拒否した理由を返答してあげればいいでしょう。

画像や文章のコピーを防止する

WordPressには文章のコピーを防止するプラグインが多数紹介されています。これらはマウスでのドラッグや右クリックの防止をしたりするものが多いですね。でもちょっと待ってください。知らない単語などが出てきてドラッグしてコピーして検索・・・なんて動作を普通にしませんか?そういう人に対して何でもかんでも拒否するのはちょっと不親切に思いますし、記事の中に「ここをコピーして・・・」なんて書いてあるのにコピー禁止にしていたら・・・不親切ですよね?

まあ完全に禁止するにはそういうプラグインなどを使うのが妥当なんでしょうけど、そこまではしたくないという方のためにおすすめのプラグインがあります。

というプラグインです。盗用されて困るのはせっかく撮ってアップした画像、特に解説サイトなどの画像はいちいちスクリーンショットを撮って加工して・・と手間がかかるんです。それを右クリック一発で持っていかれるのはさすがに頭にくる!!というのを解消してくれます。

画像のみ右クリックを禁止してくれますので文章には一切影響がありません。当サイトでも使っていますので試しに下の画像を右クリックしてみてください

違反通報する?しない?意外に難しい「コピーコンテンツ(著作権法違反)」と「まとめ(キュレーション)」の違いや認識|Knowledge Base

残念ながらこのプラグインは本文外の画像については適用外のようでトップのスライダーなどは保護できないようです(環境によると思います)。それでも大切な画像コンテンツの大半は守れますよね?

おまけ 報復が来る場合に備えて

そこまでする人はいないですし、違反通報した相手に「この人から通報されました」なんてことは公開しないでしょうから大丈夫だとは思いますが一応・・・。

報復というのはクリックを繰り返してあたかも自己クリックしたと見せかけてアカウント停止させようというもの。

Google Adsenseでの話ですが、アドセンス狩りなんて言われてます。これについては発生してからアドセンスに異議を申し立てれば対処されるはずです。

それからもう1つあるのは、ポリシー違反に該当するサイトにわざと広告コードを挿入する行為。調べれば広告コードも盗用できるのでそれを違反しているサイトにわざと掲載してアカウント停止を狙おうというものです。

これを防ぐにはアドセンスの管理設定で広告を挿入しているドメイン(サイト)を限定しておけばOKです。

まあないとは思いますが一応こんなこともあるのかな?ということでおまけ情報としておきます。

長文をお読みいただきありがとうございました。