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投稿や固定ページの複製が簡単にできるプラグイン「Duplicate Page and Post」

公開日:2020(令和2)年5月2日/最終更新日:

WordPressのプラグイン情報



【景品表示法に基づく表記】ページ内のコンテンツには、商品プロモーションが含まれています

WordPress5.0より前のバージョンで運営されていた方が定型投稿(決まったひな型のある投稿)を作るときによく利用するのが

というプラグインで作成したひな型を保存しておき、新規作成時にボタンで挿入する手法。

でもWordPress5.0以降で採用されたブロックエディタ(Gutenberg)では、この方法でひな型の呼び出しができるのは「クラシックブロック」へのみとなります。そのままクラシックブロックでページ全体を作ってもいいのですが、クラシックブロックで長いコンテンツを作っていると知らない間にカーソルがどこかへ行ったり、フォーカス(ブロックを選択)するたびにどこにカーソルが行くのかがわからないのでいちいちその場所へ移動させないといけないなどちょっと使いにくいですよね?

かといって、これ以外に方法がないし・・・ということで仕方なくそのまま編集したり、ひな型を挿入した後で見出しタグごとに分けてから編集したりと面倒なことをされている方も多いと思います(ちなみに私もその一人でした・・)。

今回紹介する「Duplicate Page and Post」は本来既に下書きにしていたり公開済になっている投稿や固定ページを管理画面の一覧上で複製(コピー)するプラグインなのですが、ブロック分けして保存しておいた下書き投稿をそのままの状態で複製できることから、ひな型を使った投稿の作成時にも便利なプラグインだと思います。前述したクイックタグを用いる方法で苦労している方、今までのわずらわしさが一気に解消できて本当に便利ですよ。

【Duplicate Page and Post】プラグインの用途や機能

  • 管理画面の投稿一覧上で「duplicate」リンクをクリックするだけで簡単に投稿の複製ができる
  • 管理画面の固定ページ一覧上で「duplicate」リンクをクリックするだけで簡単に固定ページの複製ができる
  • 管理画面のカスタム投稿タイプの一覧上で「duplicate」リンクをクリックするだけで簡単にカスタム投稿タイプの投稿を複製できる

似たプラグインがたくさんあって迷うところですが、カスタム投稿タイプの投稿に対しても複製可能なのはなかなかありませんから、サイトでカスタム投稿タイプを使われている方には必見のプラグインだと思います。

また、複製した投稿のタイトルの後ろに任意の文字を挿入する機能も備えていますので複製前と後の投稿がどちらだったか迷うこともありません。

この紹介記事を最後に編集したときの環境・バージョンなど

プラグインは製作者によって日々更新されていくため、この紹介記事が最新バージョンのものであるとは限りません。参考までにこの記事の最終更新日時点におけるテスト環境、プラグインバージョン、プラグイン導入時の留意点などを記載しておきます。

プラグインを使用(試用)したテスト環境

  • テストサーバー:カラフルボックス ColorfulBox
  • WordPressのバージョン:5.4.1
  • PHPのバージョン:7.3.11
  • テーマ:HABONE(オリジナルテーマ)
  • プラグインのバージョン:本記事で紹介しているバージョン2.5.8/最新バージョン 2.9.5
  • 公式サイト(wordpress.org上):https://wordpress.org/plugins/duplicate-wp-page-post/
  • 公式サイト(作者サイト):

本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ

WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。

さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。

そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。

本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。

  • テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
    ※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
    ※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。
  • プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
  • このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
  • プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)
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【Duplicate Page and Post】プラグインの設定画面や表示の日本語化と翻訳

【Duplicate Page and Post】プラグインは日本語化が可能な言語ファイルが同梱されていますので、翻訳を行えば日本語での使用が可能ですが、設定項目が少ないので特に困ることはないと思います

【Duplicate Page and Post】プラグインのインストールと設定

インストール方法

インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください(プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください)。

WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール&追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。

基本的な設定方法や使い方

設定は管理画面から「設定」→「Duplicate Post」を開いて行います

項目と内容は以下の通りです

  • Select Editor:複製する投稿で使用しているエディタの種類を選択します(ブロックエディタの場合はGutenbergにします)
  • Post Status:複製した投稿の状態を選択します(通常はDraft(下書き)のままでいいでしょう)
  • Redirect:複製後どのページに遷移するかを選択します(通常はそのままでいいでしょう)
  • Duplicate Post Suffix:複製した投稿のタイトル末尾に追加する文字列を設定します
  • Duplicate Link Text:投稿一覧に表示される「Duplicate」という複製用のリンク文字列を任意の文字列に変更できます

WordPress5.0以降でブロックエディタで作成した投稿の複製の際に必要なのは一番上のエディタ選択位でしょう。

使い方は投稿一覧画面上にいつも表示される「編集」「表示」などのリンクの横に「Duplicate」というリンクが追加されますのでクリックするだけです。

カスタムフィールドを持つ投稿の複製で不具合が起こるかも・・

私の環境だけ発生する不具合かもしれませんので「かも」としました。

不具合の内容としては、独自のカスタムフィールドを作ってフォーム表示し、入力値で更新するという機能を持たせた投稿を複製した際、カスタムフィールドが重複して作られてしまうというもの。

私の場合は

というプラグインを使ってカスタムフィールドのGUI管理をしていてこの不具合に遭遇しました。

恐らく複製した投稿では「その名前のカスタムフィールドは存在しない」と判断され、保存時にカスタムフィールド名が重複して保存されるという現象かと思われます。そしてカスタムフィールド名が重複しているのでテンプレート上でどちらを表示するかの判別ができず出力されないということが起こります。

重複しているフィールド名をカスタムフィールドの一覧から不要な方を削除すれば、後の更新では問題が起こらないので気を付ければ済む話ではありますが、このプラグインで複製を行う場合には最終的にカスタムフィールドの確認をした方がいいと思います。

著:清水 由規, 著:清水 久美子, 著:鈴木 力哉, 著:西岡 由美, 読み手:星野 邦敏, 読み手:吉田 裕介
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