無料や有料のブログサービスから一歩進んでいざ!WordPressを使おうと決心。そこでレンタルサーバーの契約をして(独自ドメインを割り当てて)、右も左もわからないまま簡単インストールでWordPressをインストール!!そして稼働を確認したら・・・何をします??
ひとまず投稿してみよう!!と考えた方、実は「ブーーーー」なんですね、これが。ざっくりと何が「ブーーーー」なのかというと、WordPressは汎用(一般的によく使われている)のサイト作成ツールですから、当然ながら何でもかんでもほかのサイトと構造が同じなので、きちんと事前にいろいろな対策をしておかないと後悔することもあるかもしれません。
今回は私自身がいろいろなサイトを構築し、また失敗してやり直したりした経験から「WordPressをインストールしたら使い始める前にまずこれだけはやっておくべき」内容について紹介したいと思います。これは私がサイトを作成する際には必ず行っていることなので、これからWordPressでサイトをやってみよう!でもよくわからない・・・という方におすすめの情報です。
記事のパーマリンク設定は初めにやっておきましょう
初心者の方はパーマリンクって何?と思われるかもしれませんね。これはスラグとも呼ばれ、特定のページを表すURLの一部のことになります。
例えば「http://www.○○.co.jp」というというサイトの1つのページは「http://www.○○.co.jp/××××」という感じになり、赤字で書いた××××の部分のことを言います。
この設定はダッシュボードから「設定」→「パーマリンク設定」で変更することができます。
WordPressをインストールした直後はこの部分が「?p=123」という投稿IDになっていると思います。
細かいことですが、これを変更しておくことで検索経由でのアクセスが上がる可能性がある?ということですから最初に変更しておきます(後で変更も可能ですが、検索エンジンに登録された後で変更すると影響が出ることがあるので最初にやっておくことをお勧めします)。
そこで一番いい設定は何?ということなんですが、結局のところなんでもOKです。よく使われるのは
- 「?p=」を除いて単純なIDのみにする
- 投稿のタイトルにする
という設定。1の場合は短いURLにはなるものの何が書いてあるのかわからないこと、2の場合には非常に長いURLになってしまうのが難点ですが、何かに変更しておくことで、実際に投稿を書くときに自由に変更できるようになりますから、ひとまず投稿タイトルにしておいて記事を書くときにわかりやすいものに変更する・・・といった使い方が妥当だと思います。
また、投稿タイトルにしておくとGoogle Analyticsなどでどのページが閲覧されたのかを確認するときに日本語に戻る(日本語で見れる)のでわかりやすくなると思います(私のサイトは基本的に投稿タイトルにしています)。
ただ投稿タイトルにしたときには公開した後でタイトルを編集するとパーマリンクが変わってしまうため、
を使って記事編集時にタイトルを変えてもパーマリンクはそのままになるようにしておくと安心です。特に複数の方で管理するサイトでは必須のプラグインだと思います。
逆にパーマリンク構造でこれは避けた方がいい!!という設定があります。それは後々変更されるかもしれない要素を含むことです。例えばカテゴリーやタグなどを含めてしまうと、後でカテゴリーを移動したりした際には当然パーマリンク構造(URL)も変わってしまいますので絶対に変更しない場合を除き、流動的な要素を含めるのは避けた方がいいと思います。
最初に作る管理者アカウントに注意
WordPressを始める方のほとんどはレンタルサーバーの自動インストールを使われると思いますので多分大丈夫だとは思いますが、まれにWordPressの初期値である「admin」というユーザー名が割り当てられることがあります。
ユーザーのログインは「ユーザー名」と「パスワード」の2つの砦しかありませんから、標準で設定される「admin」を使うのはどうぞのっとってくださいと言っているようなものです。
ユーザー名が「admin」になっている場合には即座に変更しましょう
手順は
- 「admin」で通常通りログインする
- ダッシュボードから「ユーザー」→「新規追加」をクリックして管理者権限で新しいユーザーを作る
- 新しいユーザーでログインして「admin」ユーザーを削除する
の3つだけです。1つユーザーを追加するために別のメールアドレスが必要となりますので1つしかメールアドレスがない!という場合には
を使ってメールアドレスの重複登録ができるようにしましょう(この処理後はプラグインのアンインストールを行うことをおすすめします)
ユーザー名がバレないようにする
意外と知られていないのがこの項目です。そのままサイトを運営していると、あるところで見たらユーザー名が丸裸になっているのをご存じですか??
そのあるところというのは・・・作者の記事一覧です。テーマによっては各記事の文頭や文末にその人のニックネームなどが表示され、そこをクリックするとそのユーザーの記事一覧が表示されるというページです。
試しにそのページを開いてURLを見てみてください。ホラ、ユーザーID(ユーザー名)がばっちり??ですよね??前項でも書きましたがこれはすごく危険です。早速対策しましょう。
ここでもプラグインを1つ使います
設定方法はリンク先のページを見てもらえばわかると思います。これを使って設定しておけばユーザーIDがどこかに表示されてしまう・・・なんてことを避けることができますからぜひやっておいてください。
コメントのスパム対策
しばらく運営していると悩まされるのがわけのわからないコメントが行われること。これをスパムコメントというのですが、毎日いくつも来るとちょっと大変ですよね?
WordPressには標準プラグインとして「Akismet」というのがインストールされていて、有効化して外部サイトに登録すればある程度のスパム対策をしてくれます。そのままそれを使うのも手ですが、外部登録なしでコメントのスパムを見事に蹴散らしてくれるプラグインがあります。
プラグイン名は「Throws SPAM Away」。インストールして有効化するだけなので特に解説すべきところはありません。導入はプラグインの新規追加から「Throws SPAM Away」で検索するとすぐに見つかるので問題ないと思います。
「Akismet」「Throws SPAM Away」のいずれかを必ず有効にするようにしましょう。
ちなみにWordPressではダッシュボードの「設定」→「ディスカッション」からコメントに関する設定が行えるようになっています。ここでコメントを有効にすると、有効にした以降作成する記事はすべてコメント欄を表示する設定になります。そしてコメントが不要な記事を公開する場合には投稿編集画面でコメントを無効にする設定が必要となります。
サイトによっては普段はコメントいらないけど特定のものだけ可能にしたいという場合もありますよね?そんなときには「ディスカッション」の設定でコメントを不可にしておいて、必要なときだけ投稿編集画面でコメントを許可すれば逆の使い方ができます。
コメントの有効・無効の設定は最終的に投稿編集画面での設定がどうなっているかが最優先されるため、後々コメント欄をすべてなくそうと思うと1つ1つ記事を修正する必要がありますから最初にどうするかを決めておいた方がいいと思います。
そんなときは記事の一括変更という便利なものがあるじゃん!!と思った方、確かに一括更新でババっと無効にできますが、「更新日」という要素が処理をした日になるのをご存じですか?この情報がテーマによってはサイト上に表示されるものもあり、古い情報なのに最近更新された・・・と表示されてしまうこともありますから注意が必要ですね。
投稿通知をしすぎないようにする
WordPressはブログ+αのツールなので、ブログツールにあるような投稿通知(ping送信)機能があります。ダッシュボードから「設定」→「投稿設定」で送信先を追加できます。実際にはこれがすごく有益になるのはサイト自体がGoogleなどの検索エンジンから「いいこと書いてるサイト」と認識された以降の話なので最初にたくさんのところへ送信しても無駄かも・・・と個人的には思いますが、やっておいて損はないのでせっかくだから追加しておきましょう。
この投稿通知(ping送信)機能は1つ問題点があって、WordPressの標準設定では記事の「公開時」だけでなく「更新時」も送られるようになっています。これが頻繁に行われることで送信先から「このサイトは更新pingを頻繁に送ってくる迷惑サイト」と認識されてしまうこともあり、いいことしてるはずが逆に・・・なんてことにもなりかねません。
これをコントロールするのが
というプラグイン。ping送信の有効/無効の設定、一定時間に複数の記事を公開したときにping送信しないように制限する、pingの送信状態を確認するログ機能がありますからぜひ導入しておいてください。
先ほどちらっと書いた一括更新を行った場合もWordPressでは変更した記事分だけじゃんじゃんping送信しますからサーバーに負荷がかかってストップ・・・なんてこともありますから、一括更新する場合にはこのプラグインの設定で「pingを有効」のチェックを外して送信されないようにすることをおすすめします。
また、たくさんの記事を別のサイトから移行したりインポートしたりする場合も同様ですから気を付けましょう。
画像の圧縮と情報の削除
WordPressは表示速度改善のため、1つ画像をアップロードするといろいろな場面で使えるように複数のサイズの画像が同時保存されるようになっています。あまり画像を使ってないのにいつの間にかサーバーの容量が・・・という場合のほとんどはこの画像が原因であることが多いです。
デジカメで撮った画像は結構容量が大きいのでそのままアップロードすると巨大な元画像ファイル+そこからサイズを変えた複数の画像ファイルが保存されていくので大変なことになります。
それを解消するのが
というプラグイン。アップロード時の画像を圧縮することもできますし、今までの画像を圧縮することもできます。また、他のプラグインでは行わない元の画像の圧縮もできる優れたプラグインです。
おまけ おすすめしないセキュリティ対策
最後になりますが、セキュリティアップを行うためのいろいろなプラグインが無料(調べると実は有料のものがほとんど)で配布されています。一見便利なように見えますが落とし穴があります。
それは・・・ログイン画面や管理画面のURLを変更してしまう機能。ログイン画面のURLを変更したのに忘れてしまった場合にはプラグインを停止すれば大抵解消できる(元に戻せる)のですが、管理画面のURLを変えるものはプラグインに不具合があったり設定を誤ったりすると途端にアクセスできなくなり、最悪サイトがダメになってしまう可能性もあります。
セキュリティプラグインはログイン画面のみのURLを変更するもので、かつ、管理画面のURLへアクセスしたときに別の画面(サイトのトップページなど)へ移動させるものがいいと思います。
おすすめは
です。完全無料ですし、更新も頻繁に行われており、何かあったらプラグインを強制停止すれば元の仕様に戻るので安心です。
最後に
どうでしたか?以上が私がサイトを作るときに必ず行っている設定や導入するプラグインになります。これでばっちり!!というわけではありませんが、誰でも使えるWordPressだからこそやっておきたいことばかりですので、すでに運用している方の参考にもなればと思います。