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フロントエンドへカスタマイズした投稿フォームを設置できるプラグイン「WP User Frontend」

公開日:2015(平成27)年11月1日/最終更新日:

WordPress Plugin



フロントエンドから記事の作成ができるプラグイン「WP User Frontend」を紹介します

入力フォームを閲覧画面に表示して記事の投稿ができるようにするプラグインはニーズが多いのでいろいろ配布されていますが、このWP User Frontendはカスタムフィールドの値を入力フォームとして表示できる珍しいプラグインです。

通常のフロントエンド投稿プラグインは、閲覧画面へ管理画面からの投稿と同じような「タイトル」「本文」「タグ」「カテゴリー」などの項目を表示して投稿をさせるというものが多いのですが、実用的には、「ここにこの情報を入力してほしい」というフォームを表示して、それを使って記事を作るということをしたいのではないかと思います。これを実現できるのがWP User Frontendプラグインです。

【WP User Frontend】プラグインの基本的な機能・できること

無料版でできること

  1. フロントエンドからの記事投稿ができる
  2. 表示するフォームが自動生成される(固定ページにショートコードを入れることで投稿フォームが完成する)
  1. 登録ユーザーを限定した投稿ができる(ユーザー登録と管理は有料バージョンのみ)
  2. 未登録ユーザー(ゲストユーザー)の投稿ができるようにも設定できる
  3. 画像のアップロードができる(ファイルや動画のアップロードは有料バージョンのみ)
  4. カスタムCSSが設定できる

有料版でできること

  1. ユーザーの追加や編集ができる
  2. 投稿した情報や添付ファイルの販売ができる
  3. 投稿通知ができる(投稿や編集などが完了したら投稿者へ通知)
  4. 投稿に関する細かい設定ができる
  5. 有料コンテンツのダウンロードサイトが作れる
  6. 有料での記事閲覧機能

などなど

無料でも挙げだすとキリがない位高機能のプラグインです。

【WP User Frontend】プラグインを試用した環境

  • テストサーバー:ColorfulBoxカラフルボックス
  • WordPressのバージョン:5.8.3(5.9-RC4)
  • PHPのバージョン:7.4.6
  • テーマ:HABONE(オリジナルテーマ)
  • プラグインのバージョン:本記事で紹介しているバージョン 3.5.26/最新バージョン 4.0.6
  • 公式サイト(wordpress.org上):https://wordpress.org/plugins/wp-user-frontend/
  • 公式サイト(作者サイト):

本記事を参考にWordPressサイトへプラグインの導入を検討される方へ

WordPressは古くから無料で配布されているサイト作成ツール(CMS)で、随時改良が加えられており、さまざまなバージョンが存在します。

さらにWordPressを動かすためのプログラムであるPHP、サイトのデータを保存しておくためのデータベースについても様々なバージョンがあります。

そしてWordPress本体同様にプラグインについてもさまざまなバージョンが存在します。

本記事を参考にプラグインの導入をお考えの方は、以下に留意の上でインストールするようにしてください。

  • テスト環境での動作に基づいた紹介記事ですので、すべての環境で正常に動作するかどうかは不明です
    ※本記事の内容についてはページ内に記載しているプラグインバージョンのものになります。現在のバージョンと異なる場合、機能や日本語対応の状況などが異なる場合があります。
    ※また、テスト環境、テストしたプラグインバージョン等の表示が本文内にない場合、ページタイトル下にある最終更新日当時の情報となりますので、現在のバージョンでは全く違う機能となっているかも知れません。
  • プラグインに無料版と有料版(Pro版)がある場合、特に記載がなければ無料版の情報のみを紹介しています
  • このページでプラグインを使用する際に必要なショートコードやコードなどは、コピーして使用することができますが、環境によっては記号などが文字化けすることがあります。コピーしたのに動作しない場合は特に「”」「’」などの記号を入力し直してみてください。
  • プラグイン本体の動作不具合や質問などは公式サイトのフォーラムなどで行ってください(ここでは質問にお答えすることはできません)

【WP User Frontend】プラグインの設定画面や表示の日本語化と翻訳

当サイトで私が翻訳した【WP User Frontend】プラグインの日本語化ファイルを提供しています。

翻訳ファイルは

からダウンロードできます(ダウンロードの方法や日本語の適用方法なども解説しています)

翻訳することで設定が容易になり、重要な項目の設定漏れも少なくなりますから日本語化をお勧めします。

【WP User Frontend】プラグインのインストールと設定

インストール方法

インストールはプラグインの新規追加でプラグイン名を入力して検索してインストールするか、WordPressのプラグイン公式配布ページからダウンロード後、管理画面からアップロードインストールしてください(プラグインの公式ページは本ページ内記載のリンクをクリック、もしくは、WordPress公式サイトで検索してください)。

WordPressを使い始めて間もない方(初心者の方)は、より詳細なプラグインのインストール手順や、インストール時に起こる問題などへの対処方法をまとめた【WordPress】プラグインのインストール&追加方法とエラー対処の方法も併せてご覧ください。

【WP User Frontend】プラグインの基本的な使い方

フォームを作り、ショートコードを必要な投稿や固定ページへ挿入すると、フロントエンドから投稿できるようになります。

プラグインの動作オプションや、フォームごとの動作オプションなど細かく設定することができます(日本語化して使用することで簡単に設定できます)。

最近のバージョンでの話ではありますが、無料版でできることと有料版が必要なこととの境界が結構分かりにくく、バージョンアップによって変更もあるプラグインですので、実際に設定・使用・運用しながら調整していく必要があると思います。

WP User Frontend のカスタムフィールドショートカット

テーマの中にショートコードでコードの埋め込みができるようにフォームに入力された要素(独自のカスタムフィールド)のショートカットが用意されていますので、投稿テンプレートなどへ挿入して任意のカスタムフィールド値を表示させることもできます。

ショートコードをテンプレート内で使う場合には以下のコードでショートコードを囲んでテンプレートファイル内へ挿入します

<?php echo do_shortcode('[ショートコードの内容]'); ?>

基本的なショートコードの記述例

[wpuf-meta name="メタキー"]

「メタキー」へ作成したフォームの「Meta Key」欄の値を入力する

[wpuf-meta name="meta_key_name" type="タイプを入力"]

「タイプを入力」へ入力する値
「image」・・・画像イメージ
「file」・・・ファイル
「map」・・・Googleマップ(プロ版のみ)
「repeat」・・・繰り返し表示


日本語化してしまえば使い方は一目瞭然なので、一度使ってみてほしいプラグインです。もう一度書きますが、入力項目を指定できる(通常の何でも入力できる本文なしでフォームの作成ができる)のはおそらくこのプラグインだけだと思います。

また、このプラグインで使える以下の画面は有効化時に固定ページへ自動で追加されます。

Account

ユーザー向け:情報を表示します(有料サイトでなければあまり使う機会がないと思います)
既存の固定ページへ[wpuf_account]を挿入することで同一の表示ができます

Dashboard

ユーザー向け:ユーザーの投稿一覧が表示できます
既存の固定ページへ[wpuf_dashboard]を挿入することで同一の表示ができます

Edit

ユーザー向け:投稿を編集する際の画面です
既存の固定ページへ[wpuf_edit]を挿入することで同一の表示ができます

Login

ログイン画面を表示します(有料版でのみ使用)
既存の固定ページへ[wpuf-login]を挿入することで同一の表示ができます

Order Received

有料会員が申し込みをした際のリダイレクト先です(有料版でのみ使用)

Payment

支払い方法の案内画面です(有料版でのみ使用)

Subscription

購読の案内画面です(オプション使用時)
既存の固定ページへ[wpuf_sub_pack]を挿入することで同一の表示ができます

Thank You

投稿完了時のリダイレクト先です

上手に投稿できないときは

テスト環境を作り、管理者でログインした状態でフォームを固定ページに表示し、必須項目を入力して「送信」ボタンを押したところ、何も反応しないという現象が発生しました。

プラグインを外したり、テーマを替えたりといろいろ原因を調べたところ、リッチテキストエディタ(ビジュアルエディタ)を使わない設定になっているユーザーはこのプラグインを使ったフロントエンドからの投稿ができないようです。

この設定はダッシュボードから「ユーザー」→一覧から該当のユーザーの「編集」を開いたとき、一番先頭に表示される「ビジュアルリッチエディターを使用しない」のチェックがどうなっているかというのが問題で、ここにチェックが入っていると不具合が発生します。

まあ、ビジュアルエディタを使わないようにしているユーザーはバックエンドで投稿や編集をしますから、恐らくフロントエンドから投稿ができなくても問題ないですし、ユーザー登録を新規に行うとこのチェックは外れていますからそちらも問題ないと思います。

バグなのか仕様なのかは不明ですが、フロントエンドからの投稿をテストして躓いたらまずここを確認してみてください。

特定のユーザーから投稿を受け付けないようにできる

上の不具合を調べていて、ちょっと便利な機能があることに気づきました。それは、ユーザーの編集画面でフロントエンドからの投稿を拒否できる機能がある!ということです。

ダッシュボードから「ユーザー」→一覧から該当のユーザーの「編集」を開いたとき、一番下に「WPUF Post Lock」という項目が加わっており、ここの「Lock Post:」にチェックを入れると新規投稿を拒否することができます。また、「Reason」欄に理由を入力しておくとなぜ拒否されたのかが表示されるようになっているようです。

地味ですが、こういう機能も必要だしうれしいですね。

フロントエンドでログインするプラグインと併用すると投稿できないことも

テスト環境での話ですが、複数のフロントエンドからログインするためのプラグインと【WP User Frontend】を併用して試したところ、【WP User Frontend】側がログインしたと認識されないようで、フォームを開くと「ログインしてから投稿してください」となってしまいました。

ちなみにバックエンドのログイン画面からログイン後、フロントエンドの投稿画面を開いたらきちんと動作したので、ログインユーザーのみ投稿できるようにするには有料版を購入した方が無難なようです(工夫により何とかなりますのでいろいろやってみることをおすすめします)。

【WP User Frontend】プラグインの便利な使い方・カスタマイズ方法など

より便利に使うカスタマイズ技やテストサイトで使用した結果や感想、WordPressのプラグイン公式配布ページには書かれていない事柄などを紹介します。

【WP User Frontend】のより実践的な設定方法と会員機能と併用する方法を書きました。かなりの長文ですがついでにどうぞ

本記事の更新(変更)履歴

更新日更新内容
2015年11月 1日記事公開しました
2018年10月 6日バージョンに合わせ、記事の内容を更新しました
2022年 1月25日 バージョン3.5.26を試用し、記事内容を更新しました

プラグイン公式サイトでの更新履歴

WordPress公式サイト上に掲載されている本プラグインの更新情報(抜粋)を日本語にしたものです。

バージョン更新内容
3.5.23
(2021年11月18日)
・セキュリティの脆弱性が修正されました
V3.5.22
(2021年10月28日)
・機能強化–設定ページ検索が実装されました
・機能強化–サブスクライバー向けの注目アイテム
・機能強化–フロントエンドに保存されていないフォームデータに対する警告が追加されました
・機能強化–登録フォームの電子メールテンプレート用にエディターが追加されました
・修正–ドラフトを有効にすると、投稿ごとのフォールバックペイが機能しない
・修正–ユーザーダッシュボードの応答の問題が修正されました
・修正–処理された誤ったライセンス有効期限メッセージの表示
・修正– 1日1回処理される期限切れのcronを削除する
・修正–請求先住所の検証が処理されました
V3.5.21
(2021年10月21日)
・修正–他のプラグインでのreCaptchaの問題が処理されました
・修正–wpufダッシュボードの複数の投稿タイプが機能しない修正済み
・修正–請求アドレスのajaxリクエストの問題が処理されました
・更新–ハロウィーンプロモーション通知が追加されました
著:清水 由規, 著:清水 久美子, 著:鈴木 力哉, 著:西岡 由美, 読み手:星野 邦敏, 読み手:吉田 裕介
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